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マドレーヌの狂気
怒りの収め方を教えてほしい
しおりを挟むこの場にいたくないのか?
シフォンはスンナリと隣の檻に入った。
「逃げたわね?」
「お手上げだ…どれだけ強くなったのだ。なんだ…魔法なんて…そんなに力はない世界のハズだろ?」
「関係ないでしょう…魔法があるなら、試すのは基本でしょう?」
イライラするわね…黙ってて欲しいわ!
「寝てて」
「なんだ…と……」
ドサッと眠りに落ちるシフォン。
ミーニャは締め落ちしたらしく…兵に連れて行かれました。
平民だから、此処の檻には入れないわね?
ルーファスが…わたくしに近づいて来た。
両腕で私の顔を上げる。
「大丈夫か?ケガはないか?…首が…済まない。怒っている…よな。急なことで、話せず。済まない…こうするしか」
わたくしの殺気は、ルーファスに向いている。
ルーファスはまともにわたくしの顔すら見れない。
「何が?…何が悪いと思っているの?」
優しく問いかける。
「シフォンが…私の暗殺に関わっていたことを知っていた。戦争前に…公爵家に来るような連絡が来ていたのに…姿を見せなかったから…元からあやしく思っていた」
そこから!?
わたくしに隠し事していたの!?
「戦争前に…辺境伯から…連絡が来た。
シフォンがマドレーヌを狙っていると…
兄、王に相談したら…マドレーヌは公爵家にいれば安全だと言われた。
だから、離婚は出来なかった」
アラ?わたくしの味方はいないの?
前世のダーリンってば…知ってたのにわたくしに言わないのねー?
コレ…王様も知っていたわね?
「義父を悪く思うな?…皆んなの好意を誤解するなよ?私宛の手紙なら、シフォンの妨害が無かったのだ」
「わたくしに話す機会が無かったと?」
「信用されていないことは…わかっていた。シフォンの方が信頼されていた」
「そう…わたくしの所為?」
「違う!私の力不足だ」
やっと、わたくしの眼を見るルーファス。
怯えているの?
へぇ…ならやらなきゃいいのに。
「どうしたら良いのかわからないから…逃げてた…」
「それで?」
あー!殺気を消せないわ!
死にたいのルーファス?
「マドレーヌを…妻だと思うように…ならなければ…愛さなければ…」
「うわぁ!何それ?1番信用出来ないわ!?愛している⁇何それ?」
私の怒りは頂点に達した。
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