モノクロマティック
瑞原 螢(みずはら けい)の目に映る世界には色がない。
古い洋館で絵を描き、夜はバーで働く螢。穏やかな日々を送る彼の胸には、幼い頃の記憶と、誰にも打ち明けられない痛みが残されていた。
ある日、洋館の主であり恩師でもある画家・瑠璃子が禁じた部屋で、螢は不思議な絵に魅入られてしまう。
やがて、教師を目指す女性・美樹との出会いが、閉ざされていた螢の世界を少しずつ変えていく。
光と影だけの世界で絵を描き続ける青年と、彼を想う人々。そして、洋館に秘められた絵の謎。
失われた色の向こうに、圭が見つけるものとは――。
人の心が織りなす、静かな恋愛と幻想の物語。
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