参謀は敵組長に囚われる

――奪う男と、守る男。
どちらも愛してしまった参謀の破綻。

鷹宮組の参謀・水瀬静は、冷静無比な頭脳で組を支える男だった。
感情を排し、合理だけで動く彼は、誰よりも正確で、誰よりも壊れやすい。

幼い頃、地獄のような環境から救い出してくれたのは、若頭の鷹宮恒一。
触れず、縛らず、ただ守る――その不器用な優しさに、静は静かに依存していた。

だがある日、敵対組織・黒峰組との抗争の中で、静は敵組長・黒峰燐司に捕らえられる。

冷酷で合理的な男は、静を一目で見抜いた。
その過去も、自己嫌悪も、すべて。

「お前、自分を汚れてると思ってるな」

否定されることに慣れていた静は、初めて“否定されない”恐怖を知る。
暴かれ、理解され、逃げ場を失いながら、次第に心は侵されていく。

守る男と、奪う男。
触れない愛と、踏み込む愛。

そのどちらも、静は手放すことができなかった。
24h.ポイント 71pt
0
小説 13,965 位 / 219,906件 BL 3,312 位 / 30,610件

あなたにおすすめの小説

俺はあんたと統べりたい!

SHIZU
BL
木下尊。 尊は関西の裏組織、関西統一連合を束ねる木下組の若き組長だった。 陽気な人柄と実直さに加えて弁が立つため、若頭の堀内を始め組員からも慕われている。 そんな彼の最大の目標は日本統一。 だが、自分が日本のトップに立つには邪魔な存在がいる。 関東の関東総連という裏組織を束ねる桐生組。 正面突破で攻め込むか、自分たちの傘下に入れるか悩む尊。 ところがあの手この手で近付くうちに、2人の関係はあらぬ方向へ……? ※不定期投稿になります。すみません。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

双獄譚 (烏間冥×櫻井乃、伊織×櫻井乃)

朝比奈*文字書き
BL
【あらすじ】 「逃げたって無駄だよ。僕の“人”になるって、そういうことなんだから」 ヤクザの養子として育てられた少年・櫻井乃は、 組織の若頭・烏間冥からの異常な執着と所有欲に日々縛られていた。 しかし、ある日彼は組を飛び出し、人外専門の裏組織《紅蓮の檻》の地へと逃げ込む。 そこで出会ったのは、冷静で強面な頭領・伊織。 己の正義と“獣の理”の狭間で生きる伊織は、乃をかくまうことに決める。 だが、その選択は、冥の狂気を呼び起こすものだった。 「壊れてても、血まみれでも……僕は欲しいって思ったら手に入れる」 血と執着のぶつかり合い。 牙を剥く二つの“檻”と、ただ一人、その狭間に立たされる少年。 心を奪うのは、守る者か、囚える者か――。

鬼の愛人

のらねことすていぬ
BL
ヤクザの組長の息子である俺は、ずっと護衛かつ教育係だった逆原に恋をしていた。だが男である俺に彼は見向きもしようとしない。しかも彼は近々出世して教育係から外れてしまうらしい。叶わない恋心に苦しくなった俺は、ある日計画を企てて……。ヤクザ若頭×跡取り

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…? 2025/09/12 ★1000 Thank_You!!

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?