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──1──その世界
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神が人を作り、悪魔が魔物を作ったと言われている。
魔物は人を食い、人は逃げ惑う。
力の弱い『人』はそれでも抵抗する手段を考え、知恵を絞ってその数を増やしていった。
家を作り、畑を作り、街を作り、いつしか国ができた。
それでも人は魔物に食われた。
魔物が居るから人が死ぬ。
どうにか魔物をこの世から消し去ることはできないか?
長い長い時間を掛けて、人々は考えた。
そしてある方法を思いつく。
『神の国から力のある者をこの世界に呼び寄せて、そしてその力で魔物を消し去ってもらえばいいのではないか?』
『神』が人を作り出したのなら、必ず『神』は存在する。ならば、その『神』が住む国が必ず存在するはずだ。そこから力のある『神』に来て頂いて、力を使って頂く。
素晴らしいアイデアだと思われた。
しかしそんな事ができるはずもない。
夢物語だと嘲笑され忘れ去られた。
はずだった……
しかし『人』は夢を見る。
魔物をどうにかしたくて『人』は無謀な挑戦を繰り返した。
必ずできると。
必ず実現してみせると。
『魔法』という力を授かった人々は、必ず『助けが呼べる』と信じていた。
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神が人を作り、悪魔が魔物を作ったと言われている。
魔物は人を食い、人は逃げ惑う。
力の弱い『人』はそれでも抵抗する手段を考え、知恵を絞ってその数を増やしていった。
家を作り、畑を作り、街を作り、いつしか国ができた。
それでも人は魔物に食われた。
魔物が居るから人が死ぬ。
どうにか魔物をこの世から消し去ることはできないか?
長い長い時間を掛けて、人々は考えた。
そしてある方法を思いつく。
『神の国から力のある者をこの世界に呼び寄せて、そしてその力で魔物を消し去ってもらえばいいのではないか?』
『神』が人を作り出したのなら、必ず『神』は存在する。ならば、その『神』が住む国が必ず存在するはずだ。そこから力のある『神』に来て頂いて、力を使って頂く。
素晴らしいアイデアだと思われた。
しかしそんな事ができるはずもない。
夢物語だと嘲笑され忘れ去られた。
はずだった……
しかし『人』は夢を見る。
魔物をどうにかしたくて『人』は無謀な挑戦を繰り返した。
必ずできると。
必ず実現してみせると。
『魔法』という力を授かった人々は、必ず『助けが呼べる』と信じていた。
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