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いよいよ我が子と対面する時がやってきた。
ナイルとディリオは無理矢理休みをとったフィリオ小隊長夫婦と一緒に転移陣を使ってサンガレアに移動した。
母屋はすっかり子育て仕様になっており、あとはナイルとディリオが施設に生後1週間の子供を迎えに行って連れてくるだけである。施設での子供の引き取りは原則として子供の両親だけで行う。ナイルとディリオはマーサ様達やフィリオ小隊長夫婦に見送られて母屋を出た。
リチャード様が手配してくれていた馬車に揺られて街へ行き、歩いて施設へと向かう。ナイルはとても緊張していた。子供をつくると決めたときは、楽観的に自分もナイルの母のように子供を愛せると思っていたが、時間が経つにつれ、不安が出てきていた。自分がナイルの父のようになるのではないのかと。ナイルにはディリオもいるし、それはないと思うが、1度思い浮かんだ不安は消えてくれなかった。
不安を抱えたまま、施設に入り、受付をして、待合室で待つ。
ガチガチに身を固くしているナイルにすぐ隣に座っているディリオが寄りかかってきた。
「ナイル」
「……なんだ」
「俺緊張し過ぎて吐きそう」
「……は?」
「やべぇくらい緊張してる。ちゃんと父親できるか不安過ぎる」
「……お前、子供の面倒みるの、上手いだろ。昔、デイジー様とかヒューゴさんとこの子供とか、世話の手際よかったし、懐かれてた」
「いや、下に兄弟みたいなのがいっぱいいるから子供の世話には慣れてますよ、確かに。でも自分の子供となると、なんかちょっと違うっていうか。なんつーか、親として背負う責任が予想以上に重く感じるっつーか」
「……分からんでもない」
「うぅ……ヤバい。胃が痛い……」
ナイルの肩に頭を預けて、胃のあたりを手でおさえるディリオの横顔を見て、逆にナイルはなんだか落ち着いてきた。なんだ。父親になる不安を持っていたのはディリオも同じではないか。正直、不安を感じているのは自分だけだと思っていた。ディリオは沢山いる家族から大事に愛されて育った。だからディリオは自分の子供が生まれても何の不安もなく、子供を愛して育てることができるのだろうと思っていた。
ナイルは寄りかかっているディリオに体重を預けた。
「……なんとかなる。……2人だし」
「……そうですね」
2人は施設の職員に名前を呼ばれるまで、ずっとそうやって寄り添っていた。
施設の対面室で初めて見た我が子は、確実にディリオ似だと確信できる美乳児だった。ディリオと同じ髪と瞳の色をしていて、風の民である。
首がすわらない赤ん坊を抱っこしたことがないナイルは怖すぎて無理だったので、ディリオが施設の職員から子供を受け取った。
子供の性別を連絡してもらってから2人で1ヶ月程かけて名前の候補を考え、1週間以上話し合ったが決まらず、結局籤引きをして決めた子供の名前をディリオが呼んだ。
「オフィーリア」
ナイルはオフィーリアの緩く拳を握っている小さな手に触れた。小さく温かい。さっきまで感じていた不安が吹き飛ぶ程、オフィーリアは可愛らしい。ナイルは頬を緩ませて、オフィーリアの手をやんわり握ったまま、ディリオを見上げた。ディリオもさっきまでの様子はどこへやら、嬉しそうに笑っている。
「帰りましょうか。皆待ってる」
「あぁ」
ナイルとディリオは新しい家族と一緒に領館へと戻った。
ーーーーーーー
領館の入り口で待ちきれなかったテンション高めのフィリオ小隊長夫婦に出迎えられ、そのまま一緒に母屋へと歩いていく。
「可愛いなぁ。可愛いなぁ。女の子かぁ。オフィーリアなんて、すっごくいい名前じゃーん」
「愛称は『リアちゃん』かな」
「『リアちゃん』かぁ。いいね!ターニャ!ちょー可愛い!」
「ディー。母屋に着いたら抱っこさせて」
「俺もっ!」
「いいよ。先にナイルが抱っこしたらね」
「……正直、抱っこ怖いんだが……」
「大丈夫ですよ。なんなら椅子に座った状態で抱っこすればいいし」
「わ、わかった」
オフィーリアに会うまでとは違う緊張を感じながら、母屋の居間に行き、マーサ様達にオフィーリアを見せた。『ディー君生まれた時そっくり!』と皆笑っていた。
ナイルはソファーに座った状態でディリオからオフィーリアを受け取って、抱っこしてみた。小さくて柔らかい、温かくて軽い身体になんだか感動してしまう。
ふぉぉぉ……とナイルが感動していると、突然オフィーリアが顔を歪めて泣き出した。
「なっ!まっ!ディ!ディリオ!泣いた!やべぇ!泣いた!ちょっ!ディリオ!!」
「はいはい、ナイル君落ち着いて。ミルクかなー?オムツかなー?」
オムツだった。ターニャ副隊長がナイルから泣き出したオフィーリアを受け取って、赤ちゃん用のベッドに寝かせて確認すると、オムツが濡れていた。そのまま慣れた手付きでターニャ副隊長がオムツを替えると、すぐにオフィーリアは泣き止んだ。
泣き止んだオフィーリアをフィリオ小隊長が満面の笑みで抱っこして、マーサ様達も次々にオフィーリアを抱っこして、はじめましての挨拶をしていた。
今は結構面倒な仕事を抱えている為、休みは1日しかとれなかった。夕食までご馳走になってから、後ろ髪ひかれる思いで転移陣で王都に戻った。
帰る間際まで、ずっとオフィーリアの側にいた。オムツの替え方も教えてもらったし、ミルクの飲ませ方も教えてもらった。げっぷは縦抱きが怖すぎて今日は無理だった。沐浴も怖すぎて、リチャード様とマーサ様が慣れたようにオフィーリアを風呂に入れるところを見学させてもらった。
なんだかまるで夢のようで、ふわふわする頭で王都の邸の自室にディリオと2人で引き上げた。その前に、最近購入したばかりの撮影機で撮って領館で現像した写真をジル中隊長達に見せた。ジル中隊長も『生まれたばっかのディーがこんな感じだった』と笑っていた。
ディリオと一緒にベッドに潜り込んで寝転がるが、興奮し過ぎて眠れそうにない。
「ナイルー」
「なんだ」
「寝れる気がしないです」
「俺もだ」
「オフィーリア可愛かったですね」
「あぁ」
「俺そっくりの美女になりますね」
「そうだな。嫁にはやらんぞ」
「そうですね。俺達の天使に近づく虫どもは徹底的に駆除しないと」
「あぁ」
「次は早くても10日後ですね」
「それまでにある程度仕事のけりをつけるぞ」
「はい。あ、オフィーリアへのお土産どこで買います?」
「……確か、大通りに赤ちゃん用品専門店あったよな?」
「あ、あー。ありましたね」
「何がいいんだ?」
「んー。まだ生後1ヶ月も経ってませんしねぇ。店でなにか探してみますか」
「あぁ」
「もうちょっと大きくなったら可愛い服も買わないと」
「こっちでも写真の現像ができるように、現像用の魔導製品も買うか」
「そうですね。アルバムも大量に買っておかないといけませんね」
「写真立ても欲しい。職場の机に飾る」
「あ、それ俺も欲しい」
「どっかで無理矢理でも時間つくるか」
「それしかないですね」
「……いかん」
「どうしました?」
「なんかテンション上がりすぎて益々寝れる気がしなくなってきた」
「あー……俺もです。明日からまた忙しいんですけどねー」
「だよなー」
「……オナニーでもします?出すもの出したら寝れるかも」
「……するか」
ナイルとディリオはもぞもぞと起き上がり、静かにエロ部屋に行って必要なものをとって、自室に戻って早速各々オナニーを始めた。
既に何度か2人で同じ空間でオナニーをしている。最初は正直抵抗があったが、開き直ってやってみたら意外と平気で、もう早くも慣れてきている。
よくよく考えたら、ディリオとは地獄のサンガレア修行で野糞まで一緒にした仲だ。オナニーくらい別にどうってことない。
お互い、男同士でセックスをする気など微塵もない。そもそもディリオは生身の人間に性的に興味がない。
ナイルは今夜も普通に、お気に入りのエロ本とオナホと張り型を使って楽しんだ。
2時間程かけて出すもの出したら、なんとか眠れそうな感じになった。後始末をしてから、またディリオと2人でベッドに潜り込む。
今度はすぐに眠気が訪れてくれて、ナイルはなんとなくすぐ隣のディリオにくっついて眠りに落ちた。
ナイルとディリオは無理矢理休みをとったフィリオ小隊長夫婦と一緒に転移陣を使ってサンガレアに移動した。
母屋はすっかり子育て仕様になっており、あとはナイルとディリオが施設に生後1週間の子供を迎えに行って連れてくるだけである。施設での子供の引き取りは原則として子供の両親だけで行う。ナイルとディリオはマーサ様達やフィリオ小隊長夫婦に見送られて母屋を出た。
リチャード様が手配してくれていた馬車に揺られて街へ行き、歩いて施設へと向かう。ナイルはとても緊張していた。子供をつくると決めたときは、楽観的に自分もナイルの母のように子供を愛せると思っていたが、時間が経つにつれ、不安が出てきていた。自分がナイルの父のようになるのではないのかと。ナイルにはディリオもいるし、それはないと思うが、1度思い浮かんだ不安は消えてくれなかった。
不安を抱えたまま、施設に入り、受付をして、待合室で待つ。
ガチガチに身を固くしているナイルにすぐ隣に座っているディリオが寄りかかってきた。
「ナイル」
「……なんだ」
「俺緊張し過ぎて吐きそう」
「……は?」
「やべぇくらい緊張してる。ちゃんと父親できるか不安過ぎる」
「……お前、子供の面倒みるの、上手いだろ。昔、デイジー様とかヒューゴさんとこの子供とか、世話の手際よかったし、懐かれてた」
「いや、下に兄弟みたいなのがいっぱいいるから子供の世話には慣れてますよ、確かに。でも自分の子供となると、なんかちょっと違うっていうか。なんつーか、親として背負う責任が予想以上に重く感じるっつーか」
「……分からんでもない」
「うぅ……ヤバい。胃が痛い……」
ナイルの肩に頭を預けて、胃のあたりを手でおさえるディリオの横顔を見て、逆にナイルはなんだか落ち着いてきた。なんだ。父親になる不安を持っていたのはディリオも同じではないか。正直、不安を感じているのは自分だけだと思っていた。ディリオは沢山いる家族から大事に愛されて育った。だからディリオは自分の子供が生まれても何の不安もなく、子供を愛して育てることができるのだろうと思っていた。
ナイルは寄りかかっているディリオに体重を預けた。
「……なんとかなる。……2人だし」
「……そうですね」
2人は施設の職員に名前を呼ばれるまで、ずっとそうやって寄り添っていた。
施設の対面室で初めて見た我が子は、確実にディリオ似だと確信できる美乳児だった。ディリオと同じ髪と瞳の色をしていて、風の民である。
首がすわらない赤ん坊を抱っこしたことがないナイルは怖すぎて無理だったので、ディリオが施設の職員から子供を受け取った。
子供の性別を連絡してもらってから2人で1ヶ月程かけて名前の候補を考え、1週間以上話し合ったが決まらず、結局籤引きをして決めた子供の名前をディリオが呼んだ。
「オフィーリア」
ナイルはオフィーリアの緩く拳を握っている小さな手に触れた。小さく温かい。さっきまで感じていた不安が吹き飛ぶ程、オフィーリアは可愛らしい。ナイルは頬を緩ませて、オフィーリアの手をやんわり握ったまま、ディリオを見上げた。ディリオもさっきまでの様子はどこへやら、嬉しそうに笑っている。
「帰りましょうか。皆待ってる」
「あぁ」
ナイルとディリオは新しい家族と一緒に領館へと戻った。
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領館の入り口で待ちきれなかったテンション高めのフィリオ小隊長夫婦に出迎えられ、そのまま一緒に母屋へと歩いていく。
「可愛いなぁ。可愛いなぁ。女の子かぁ。オフィーリアなんて、すっごくいい名前じゃーん」
「愛称は『リアちゃん』かな」
「『リアちゃん』かぁ。いいね!ターニャ!ちょー可愛い!」
「ディー。母屋に着いたら抱っこさせて」
「俺もっ!」
「いいよ。先にナイルが抱っこしたらね」
「……正直、抱っこ怖いんだが……」
「大丈夫ですよ。なんなら椅子に座った状態で抱っこすればいいし」
「わ、わかった」
オフィーリアに会うまでとは違う緊張を感じながら、母屋の居間に行き、マーサ様達にオフィーリアを見せた。『ディー君生まれた時そっくり!』と皆笑っていた。
ナイルはソファーに座った状態でディリオからオフィーリアを受け取って、抱っこしてみた。小さくて柔らかい、温かくて軽い身体になんだか感動してしまう。
ふぉぉぉ……とナイルが感動していると、突然オフィーリアが顔を歪めて泣き出した。
「なっ!まっ!ディ!ディリオ!泣いた!やべぇ!泣いた!ちょっ!ディリオ!!」
「はいはい、ナイル君落ち着いて。ミルクかなー?オムツかなー?」
オムツだった。ターニャ副隊長がナイルから泣き出したオフィーリアを受け取って、赤ちゃん用のベッドに寝かせて確認すると、オムツが濡れていた。そのまま慣れた手付きでターニャ副隊長がオムツを替えると、すぐにオフィーリアは泣き止んだ。
泣き止んだオフィーリアをフィリオ小隊長が満面の笑みで抱っこして、マーサ様達も次々にオフィーリアを抱っこして、はじめましての挨拶をしていた。
今は結構面倒な仕事を抱えている為、休みは1日しかとれなかった。夕食までご馳走になってから、後ろ髪ひかれる思いで転移陣で王都に戻った。
帰る間際まで、ずっとオフィーリアの側にいた。オムツの替え方も教えてもらったし、ミルクの飲ませ方も教えてもらった。げっぷは縦抱きが怖すぎて今日は無理だった。沐浴も怖すぎて、リチャード様とマーサ様が慣れたようにオフィーリアを風呂に入れるところを見学させてもらった。
なんだかまるで夢のようで、ふわふわする頭で王都の邸の自室にディリオと2人で引き上げた。その前に、最近購入したばかりの撮影機で撮って領館で現像した写真をジル中隊長達に見せた。ジル中隊長も『生まれたばっかのディーがこんな感じだった』と笑っていた。
ディリオと一緒にベッドに潜り込んで寝転がるが、興奮し過ぎて眠れそうにない。
「ナイルー」
「なんだ」
「寝れる気がしないです」
「俺もだ」
「オフィーリア可愛かったですね」
「あぁ」
「俺そっくりの美女になりますね」
「そうだな。嫁にはやらんぞ」
「そうですね。俺達の天使に近づく虫どもは徹底的に駆除しないと」
「あぁ」
「次は早くても10日後ですね」
「それまでにある程度仕事のけりをつけるぞ」
「はい。あ、オフィーリアへのお土産どこで買います?」
「……確か、大通りに赤ちゃん用品専門店あったよな?」
「あ、あー。ありましたね」
「何がいいんだ?」
「んー。まだ生後1ヶ月も経ってませんしねぇ。店でなにか探してみますか」
「あぁ」
「もうちょっと大きくなったら可愛い服も買わないと」
「こっちでも写真の現像ができるように、現像用の魔導製品も買うか」
「そうですね。アルバムも大量に買っておかないといけませんね」
「写真立ても欲しい。職場の机に飾る」
「あ、それ俺も欲しい」
「どっかで無理矢理でも時間つくるか」
「それしかないですね」
「……いかん」
「どうしました?」
「なんかテンション上がりすぎて益々寝れる気がしなくなってきた」
「あー……俺もです。明日からまた忙しいんですけどねー」
「だよなー」
「……オナニーでもします?出すもの出したら寝れるかも」
「……するか」
ナイルとディリオはもぞもぞと起き上がり、静かにエロ部屋に行って必要なものをとって、自室に戻って早速各々オナニーを始めた。
既に何度か2人で同じ空間でオナニーをしている。最初は正直抵抗があったが、開き直ってやってみたら意外と平気で、もう早くも慣れてきている。
よくよく考えたら、ディリオとは地獄のサンガレア修行で野糞まで一緒にした仲だ。オナニーくらい別にどうってことない。
お互い、男同士でセックスをする気など微塵もない。そもそもディリオは生身の人間に性的に興味がない。
ナイルは今夜も普通に、お気に入りのエロ本とオナホと張り型を使って楽しんだ。
2時間程かけて出すもの出したら、なんとか眠れそうな感じになった。後始末をしてから、またディリオと2人でベッドに潜り込む。
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