現在地
気がつけば三十路を過ぎていた。子供3人、嫁、お義母さんと嫁の実家を建て直して暮らしていた。物心ついた時から要領が良く、楽しい人生を送っていた。大学時代に初めて付き合った彼女と今に至る。一時は自分は何のために働いているのか、人生に迷った時期もあった。散々、嫁には迷惑をかけた。でも、家族のために働き、生きることに喜びを感じ始めた矢先に…不幸は起こる。嫁の様子が変だ。あからさまに自分を避けているし、言動もおかしい。精神的にキツイと思った自分は家を出た。これが別居の始まり。もう5年経つ。最初の1年は生活費も与えられるず、実家に逃げ込んだ。何をしているのだろう?一方的に送りつけられるメールには自分の家族に対する誹謗中傷、更にはお義父さんが死んだのは自分のせいだと言う。訳のわからないままに過ごしていると母が病気になり他界。今度は自分の家族にまで攻めらてしまう。路頭に迷い、仕事は続けていたもののネットカフェ生活。いつもギリギリの生活の中、嫁との話し合いの末にとりあえず、一人暮らしに。子供に暴力を振るったわけでもなく、家にお金を入れなかったわけでもなく、嫁に暴力を振るったわけでもなく、浮気したわけでもなく、家を追い出された自分。行き場ない感情は離婚ではなく、いつしか早く病気になって死にたいに変わっていく。かわいい子供と嫁に苦労はかけたくない気持ち。こんな現在地に経つ我が身は一体どこへ向かうのだろう?自分の幸せを考えたほうが良いと友人と家族。自分には理解できない。出来ることならそれでもやっぱり戻りたい、同じではなくていいから家族に。この先も現在地から変わることのない日常に自分はいつまで耐えられるのか。そんな事を想いながらもまた1年と時は残酷に過ぎていく。
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