枯れ花に口づける鬼
攫われた先で待っていたのは、孤独な鬼でした・・・・・。
舞台は架空の穢土(えど)の幕末。
穢土から遠く離れた花散里の田舎で、庄屋が病死した。
生贄として死体を食う鬼(屍食鬼)に捧げられた雪。
しかし鬼は雪を食べようとはせず連れ帰った。
食われるどころか溺愛される雪。
しかし鬼――龍胆には元人間だった過去があった。元人斬りだったのだ。
「お前さん、あと一人でも人を斬ったら鬼になってしまうよ」
雪を守るため鬼になった龍胆。罪の意識と雪への愛で揺れる。
龍胆へ雪は言う。
「あなたに出会うまでは、いつ死んでもいいとおもっていましたが、あなたに出会ってからは、もっと、生きてみたいと思うようになりました」
これは残忍な人斬りと、あまりにも純粋な愛を育んでいく和風ダークファンタジー。
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