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第18話
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屋敷に来たから面会することにしたけど、いきなりズドラが私に対して叫ぶ。
「シルフ! 貴様は聖女の力を隠し、俺が婚約破棄するのを待っていただろう!」
ズドラが取り乱しているけど、婚約を破棄してから散々な目に合っているからだ。
私はゼアンが婚約者になってから、聖女の力が判明したことにしている。
その後……私がズドラに迷惑をかけた件について聞かれたけど、身に覚えがないと言っていた。
ズドラの捏造だと判明していたから、聖女を貶めたことで評判が更に悪くなっているようだ。
「偶然、聖女の力が目覚めただけです」
「ぐっっ……ロゼスの話を聞く限り、間違いなく聖女の力を隠しているはずなのに……」
毒を聖女の力で無力化していたと、ロゼスは察していたようだ。
それでも断言しないのは、毒について知っていることを追及されるのが嫌だからだと思う。
「話は終わりですか? お帰りください」
悔しそうなズドラを眺めて、私は呆れていた。
今は私の方が立場が上だから、ズドラは何も言えないはず。
そう考えていたのに――ズドラの発言に、私は驚き呆れることとなっていた。
「シルフ! 貴様は聖女の力を隠し、俺が婚約破棄するのを待っていただろう!」
ズドラが取り乱しているけど、婚約を破棄してから散々な目に合っているからだ。
私はゼアンが婚約者になってから、聖女の力が判明したことにしている。
その後……私がズドラに迷惑をかけた件について聞かれたけど、身に覚えがないと言っていた。
ズドラの捏造だと判明していたから、聖女を貶めたことで評判が更に悪くなっているようだ。
「偶然、聖女の力が目覚めただけです」
「ぐっっ……ロゼスの話を聞く限り、間違いなく聖女の力を隠しているはずなのに……」
毒を聖女の力で無力化していたと、ロゼスは察していたようだ。
それでも断言しないのは、毒について知っていることを追及されるのが嫌だからだと思う。
「話は終わりですか? お帰りください」
悔しそうなズドラを眺めて、私は呆れていた。
今は私の方が立場が上だから、ズドラは何も言えないはず。
そう考えていたのに――ズドラの発言に、私は驚き呆れることとなっていた。
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