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第6話
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ダゴン視点
アリカがイリド伯爵家を出て行ってから、数週間が経っていた。
俺はアリカとの婚約を破棄して、メディナを婚約者にすることができている。
手続きを済ませているし、貴族達にはアリカがメディナを虐げていたことが発覚して逃げ去ったと説明していた。
アリカについて知っている者がいないから、説明を聞くと納得してくれる。
それよりも別の問題が発生して、俺は部屋でメディナに話す。
「ここ最近、連絡用の魔法道具に異変が発生しているようだ」
「異変ですか?」
「連絡の最中に声が聞こえなくなってしまうようだが、メディナなら直せないだろうか?」
困惑しているメディナに、俺は何が起きたのかを詳しく話す。
魔法学園で貴族の生徒達と話をしていた時、連絡用の魔法道具について相談されていた。
メディナに話しておくと言い、直せると俺は確信している。
直して解決すると思っていたのに……メディナの表情が暗く、俺は不安になってしまう。
「メディナよ。どうした?」
「い、いえ……私でも、魔法道具を直すことは厳しいですね」
「なっっ!? そうか。それなら仕方ないな」
メディナなら魔法道具を作れるから、何も問題はないと俺は考えてしまう。
話を聞いてメディナが焦っていることを、この時の俺は知ることができなかった。
アリカがイリド伯爵家を出て行ってから、数週間が経っていた。
俺はアリカとの婚約を破棄して、メディナを婚約者にすることができている。
手続きを済ませているし、貴族達にはアリカがメディナを虐げていたことが発覚して逃げ去ったと説明していた。
アリカについて知っている者がいないから、説明を聞くと納得してくれる。
それよりも別の問題が発生して、俺は部屋でメディナに話す。
「ここ最近、連絡用の魔法道具に異変が発生しているようだ」
「異変ですか?」
「連絡の最中に声が聞こえなくなってしまうようだが、メディナなら直せないだろうか?」
困惑しているメディナに、俺は何が起きたのかを詳しく話す。
魔法学園で貴族の生徒達と話をしていた時、連絡用の魔法道具について相談されていた。
メディナに話しておくと言い、直せると俺は確信している。
直して解決すると思っていたのに……メディナの表情が暗く、俺は不安になってしまう。
「メディナよ。どうした?」
「い、いえ……私でも、魔法道具を直すことは厳しいですね」
「なっっ!? そうか。それなら仕方ないな」
メディナなら魔法道具を作れるから、何も問題はないと俺は考えてしまう。
話を聞いてメディナが焦っていることを、この時の俺は知ることができなかった。
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