『変わらなくても,歩いていい』
小学6年生になった日,仲良しの友達と,クラスが分かれた。ポケットに拾った小さな石をお守りに,陽向はその日から,少しずつ変わっていく季節を歩き出す。夏はおばあちゃんの家でぬか床の世話をし,秋は森の奥で止まったままの時計台に出会い,冬は夜だけひらくパン屋で,まだ膨らまないパン種を見つめる。変わりたいのに変われない自分を,責めなくていい。歩いていることが,もう,前に進んでいることだから。ポケットの石とめぐる,四つの季節の物語。
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