【完結（続編）ほかに相手がいるのに】

～杉崎～

支配

「　や、めっ　…あ　、んっ…　」

俺は…

俺の執拗な愛撫に…びくびくと反応する彼女の顔を、見つめる…

俺が指を彼女の奥深くまで、挿入した瞬間…
びくりと…身体を震わせた彼女の姿と…その表情がたまらなかった…

明るい照明の下で、白い胸を、惜しみなくさらけ出し…

いや…そんな言い方をするのはおかしい…
俺が、半ば強引に上半身の服を全部脱がせた…のだが…

俺に散々…可哀そうなほどに、もてあそばれた彼女…

可愛らしく震える胸の先を…口に含まれ…舐めあげられ…指で刺激を加えられ…
彼女は頬を紅く染め…何度も、色気のある嬌声を上げながら、身悶えた…。

その姿が、あまりにも扇情的で…

普段の、職場での真面目な彼女とは、程遠くて…

「…や、っ…　杉崎…さ、…　んっ…」

「　…ここが、…　いい…？すごく、熱いよ…溶けてる…水無月さんの中…　ほら…ここ、とか…」

「やぁ…　だ、め…　　あ、ん…　や…　」

内部で指を巧みに動かせば…彼女はびくんと、可愛らしい声を上げて、のけぞる…　

「さっきから…俺の指…ぎゅうって締め付けてくるんだけど…本当に、嫌…？」

「　…　っ…い、　や、…　そんな…こと、…言わない…、でっ…　ああ…　」

「…言葉と…身体の反応が、矛盾してる…　ほら、こんなに…中… 濡れてるよ…　熱くて…  ぬるぬるだ…」

「や、…めっ　あぁ… 」ああ…  反応がたまらない…

自分で自分が信じられない…。

こんな卑猥な言葉を…たとえ、行為の最中とはいえ…　
相手の女性に吐き出したことが…過去にあっただろうか…
あるはずもない…。

繰り返し彼女に対して発してしまうあまりにも卑猥な発言…　なぜだか、さきほどから…止まらない…

原因は、あれだ…

あれを、目にしてしまった瞬間からずっと…

怒りにも似た感情が…

　　俺を支配しているのはわかっていた…。