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~決意~
根暗
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「ご馳走様でした…」
私は、お弁当の蓋を閉める。
普段は節約のために極力お弁当にしているが、
残業が続いている時などは作る気力も湧かない。
だから、たまに外にランチに行ったり、コンビニや社員食堂を利用することもある。
でも、社員食堂は往々にして人がものすごく多い。リーズナブルな価格でランチの種類も多いため人気がある上に、社員以外にも解放しているからだ…。
だからいつもかなり混雑していて、人が多いのが苦手な私は極力、食堂を避けていた。
そんな時に、一番利用しやすい場所。
3階の、自動販売機前の小さな待合室スペース…。
テーブルスペースは小さいが、椅子はかなりの数があって…私はたまに、一人静かにここで食事を採っている。
ここは、オフィス内や食堂に比べると、暗くて狭いせいか、人もほとんど来ない…。
私は根暗だろうか…
こんな場所が、むしろ好きなくらいだ…。
ここなら、誰にも気を遣わずに、ゆっくりとしたお昼の時間を過ごせるのだ。
何も考えたくない時…
一人になりたい時…
仕事で失敗した時…
そんな時によく、ここを利用しているけど、
今日は、とっておき…
いたって、前向きの理由だ…。
杉崎さんが、わざわざ私のために朝から買ってきてくれた素敵なデザートを、ゆっくり味わいながら食すため…
スペシャルなチョコムースを、密かに一人で楽しむためだけに、私はここを選んだ。
デザートに合うように、タンブラーに、苦めのブラックコーヒーも準備済だ…。
ガサ … …
プラスティックの蓋を取ると、キラキラと光るチョコレートの上に…鮮やかな朱色のカシスソースがかかっている…。
「… わ… 美味しそう… いただきます… 」
一人、つぶやき… ひとくち、口に運ぶと…
甘酸っぱいソースと、少し苦めのチョコレートが口の中で溶け合い、途端に幸せな気持ちになる。
私は、お弁当の蓋を閉める。
普段は節約のために極力お弁当にしているが、
残業が続いている時などは作る気力も湧かない。
だから、たまに外にランチに行ったり、コンビニや社員食堂を利用することもある。
でも、社員食堂は往々にして人がものすごく多い。リーズナブルな価格でランチの種類も多いため人気がある上に、社員以外にも解放しているからだ…。
だからいつもかなり混雑していて、人が多いのが苦手な私は極力、食堂を避けていた。
そんな時に、一番利用しやすい場所。
3階の、自動販売機前の小さな待合室スペース…。
テーブルスペースは小さいが、椅子はかなりの数があって…私はたまに、一人静かにここで食事を採っている。
ここは、オフィス内や食堂に比べると、暗くて狭いせいか、人もほとんど来ない…。
私は根暗だろうか…
こんな場所が、むしろ好きなくらいだ…。
ここなら、誰にも気を遣わずに、ゆっくりとしたお昼の時間を過ごせるのだ。
何も考えたくない時…
一人になりたい時…
仕事で失敗した時…
そんな時によく、ここを利用しているけど、
今日は、とっておき…
いたって、前向きの理由だ…。
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ガサ … …
プラスティックの蓋を取ると、キラキラと光るチョコレートの上に…鮮やかな朱色のカシスソースがかかっている…。
「… わ… 美味しそう… いただきます… 」
一人、つぶやき… ひとくち、口に運ぶと…
甘酸っぱいソースと、少し苦めのチョコレートが口の中で溶け合い、途端に幸せな気持ちになる。
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