悠久の定刻-久遠の絆-
最愛の恋人を亡くした日から、
僕の時間は止まったままだった。
季節がどれほど巡っても、
心はあの日に取り残されたまま。
そんな僕の前に現れたのは、
もう会えないはずの恋人。
彼女と同じ姿をして、同じ声で話す――
アンドロイドだった。
モノクロだった僕の世界は、
彼女によって少しずつ色を取り戻していく。
時間は確かに動き出した――
そう思った。
けれど。
空回りする歯車。
崩れ落ちる地板。
そして僕に宣告される死刑。
僕の止まった時間は、
もう一度、動き出すことができるのか。
僕の時間は止まったままだった。
季節がどれほど巡っても、
心はあの日に取り残されたまま。
そんな僕の前に現れたのは、
もう会えないはずの恋人。
彼女と同じ姿をして、同じ声で話す――
アンドロイドだった。
モノクロだった僕の世界は、
彼女によって少しずつ色を取り戻していく。
時間は確かに動き出した――
そう思った。
けれど。
空回りする歯車。
崩れ落ちる地板。
そして僕に宣告される死刑。
僕の止まった時間は、
もう一度、動き出すことができるのか。
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さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。
「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。
今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。
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誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
— 『万葉集』第10巻2240番
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「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」
— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。
作家 蔵屋日唱