シュトリの指先 -Good bye,Gabriel-

【絶世のドM堕天使×悩み多きクリスチャン】

「怪我はないんですが……あなたがさっきから爪立ててるそこ、乳首です」

 祈りと救済、恋と信仰の狭間で揺れるハッピークィア・ロマンティック・コメディ。


❖ ❖ ❖


 薔薇の花咲く初夏の銀嶺(ぎんりょう)教会で隠れるように暮らすクリスチャン・大神(おおがみ)ルチアは、礼拝堂のステンドグラスに描かれた受胎告知のガブリエルと瓜二つ。
 誰もがルチアを『天使』と褒めそやすが、その言葉こそが彼のトラウマを刺激して苛んでいた。

 教会を利用した結婚式の日、ヴァージンロードに転倒しかけたルチアは、世にも美しきドMの自称『悪魔』真瀬想灯(まなせ・そうび)に抱き寄せられ難を逃れた。

「ガブリエルには似ていない」

 別れ際に告げられた『事実』は、ルチアにとって救済に他ならなかった。

 癒されない過去の傷、家族との確執に悩む日々に在りながら、想灯と他愛のない遣り取りを重ねる。
 時に不可解でおぞましい悪魔の力を目にしながらも穏やかな時間を共にし、ルチアは想灯に惹かれていく。

 禁断の恋を試すのは父なる主か、或いは。
 試練の果てにふたりが掴み取るものは?


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