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第59話 天使と悪魔
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試しに「召喚!」と唱えて、スライムを呼び出してみた。
「おお! 我ぇー、やんのか……」
「えいッ!」
「ぐべちゃ!」
故障じゃないみたいだ。
現れたスライムを掴んで、地面に思いっきり叩きつけ倒してやった。
もしかして、倒したら二度と現れないスライムもいるのかな?
「よし! 次に行こう!」
気にしても仕方ないので、次だ次!
今度は天使を呼び出すぞ。きっと優しい天使なら、倒さなくても服従してくれるぞ。
右手にダイヤの剣、左手にプラチナの剣を装備して、「召喚!」と唱えた。
魔法陣から金色の髪に白い服を着た、白い翼の白い肌のエンジェルスライムが現れた。
頭上に浮かぶ光る輪っか、右手には白い弓矢を持っている。
天使は見たことないけど、これが天使みたいだ。
「ああ、罪深き悪魔よ。私に何の用ですか?」
「えっ? 僕、悪魔じゃ……」
「いえ、答えずとも分かります。悪魔が天使を呼び出す理由は一つです。いいでしょう、相手になります。その愚かさと傲慢さを悔い改めなさい」
これは悪魔装備で悪魔じゃないのに、悪魔扱いされちゃった。
エンジェルスライムが弓矢を僕に向けると、光の矢が現れた。これ絶対に射ってくるやつだ!
「覚悟!」とエンジェルスライムが言うと、ヒューンと光の矢が飛んできた。
「あうっ!」
パァンと頭のダイヤの兜に矢が命中した。
あぁー、良かったぁー。これ全然痛くないやつだ。
「逆に覚悟!」と突撃開始だ。「やあッ!」と剣を振り下ろした。
「無駄です——《ホーリーレイン(光の雨)!》」
でも、ウサギみたいに軽やかに、後ろに高くジャンプされて躱された。
そのまま空中から光の矢を分裂させて射ってきた。
パァン! パパァン!
「うりゃあぁー!」
こんなの痛くも痒くもないぞ。
光の雨に撃たれながらも、エンジェルスライムの着地点に急いだ。
攻撃は最大の防御だ。天使が降りてくるタイミングに合わせて、両腕を後ろに軽く引いた。
「《疾風突き!》」
「きゃふう!」
ドォガア! エンジェルスライムの顔と腹に二つの剣先が激突した。
ヨロヨロと後ろに下がって、大ダメージ確定だ。
「あっ……」
やっぱりだ。こっちも人形の皮を被った天使だった。
パラパラと顔が砕けて、中身の青い肌が丸見えだ。
「見ぃたぁなぁ~!」
「ああっ!」
違った! 天使の皮を被った悪魔だ!
このエンジェルスライム、絶対にデビルスライムだよ!
「《ホーリーキュア(光の癒し)!》——残念でしたね。私には回復の力があります。どんなに攻撃しても、私に傷一つ付けられません」
エンジェルスライムが光に包まれると、顔の砕けた部分が元通りになっていく。
この流れ……最近似たようなのを経験したばかりだぞ。
「おお! 我ぇー、やんのか……」
「えいッ!」
「ぐべちゃ!」
故障じゃないみたいだ。
現れたスライムを掴んで、地面に思いっきり叩きつけ倒してやった。
もしかして、倒したら二度と現れないスライムもいるのかな?
「よし! 次に行こう!」
気にしても仕方ないので、次だ次!
今度は天使を呼び出すぞ。きっと優しい天使なら、倒さなくても服従してくれるぞ。
右手にダイヤの剣、左手にプラチナの剣を装備して、「召喚!」と唱えた。
魔法陣から金色の髪に白い服を着た、白い翼の白い肌のエンジェルスライムが現れた。
頭上に浮かぶ光る輪っか、右手には白い弓矢を持っている。
天使は見たことないけど、これが天使みたいだ。
「ああ、罪深き悪魔よ。私に何の用ですか?」
「えっ? 僕、悪魔じゃ……」
「いえ、答えずとも分かります。悪魔が天使を呼び出す理由は一つです。いいでしょう、相手になります。その愚かさと傲慢さを悔い改めなさい」
これは悪魔装備で悪魔じゃないのに、悪魔扱いされちゃった。
エンジェルスライムが弓矢を僕に向けると、光の矢が現れた。これ絶対に射ってくるやつだ!
「覚悟!」とエンジェルスライムが言うと、ヒューンと光の矢が飛んできた。
「あうっ!」
パァンと頭のダイヤの兜に矢が命中した。
あぁー、良かったぁー。これ全然痛くないやつだ。
「逆に覚悟!」と突撃開始だ。「やあッ!」と剣を振り下ろした。
「無駄です——《ホーリーレイン(光の雨)!》」
でも、ウサギみたいに軽やかに、後ろに高くジャンプされて躱された。
そのまま空中から光の矢を分裂させて射ってきた。
パァン! パパァン!
「うりゃあぁー!」
こんなの痛くも痒くもないぞ。
光の雨に撃たれながらも、エンジェルスライムの着地点に急いだ。
攻撃は最大の防御だ。天使が降りてくるタイミングに合わせて、両腕を後ろに軽く引いた。
「《疾風突き!》」
「きゃふう!」
ドォガア! エンジェルスライムの顔と腹に二つの剣先が激突した。
ヨロヨロと後ろに下がって、大ダメージ確定だ。
「あっ……」
やっぱりだ。こっちも人形の皮を被った天使だった。
パラパラと顔が砕けて、中身の青い肌が丸見えだ。
「見ぃたぁなぁ~!」
「ああっ!」
違った! 天使の皮を被った悪魔だ!
このエンジェルスライム、絶対にデビルスライムだよ!
「《ホーリーキュア(光の癒し)!》——残念でしたね。私には回復の力があります。どんなに攻撃しても、私に傷一つ付けられません」
エンジェルスライムが光に包まれると、顔の砕けた部分が元通りになっていく。
この流れ……最近似たようなのを経験したばかりだぞ。
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