転職先には人間がいませんでした
成宮智恵は、幼い頃から『人ならざるもの』が見えた。
先祖は遠い昔、関東K県の足濱山で悪行の限りを尽くした悪鬼・足濱童子を封印した伝説の神職・成宮智嗣で、今も実家の神社では智嗣を奉ると同時に、封印を維持し続けている。
ある夜、会社の倒産で職を失った智恵は、お別れ会の帰りに車に轢かれそうになったところを、日本人離れした風貌の青年・湊に助けられる。
彼は命を救ってくれただけでなく、無職になった智恵に仕事まで紹介してくれた。
もらった名刺の場所に行ってみれば、そこは妖怪・幻獣・幽霊・稀人の生活をサポートする『異類生活支援案内所』という組織だった。
所長の珠緒は絶世の美女だが、その正体は九尾の狐、そして湊は人狼と人間のハーフ、つまり半妖だった。
珠緒が言うには、智恵は世にも珍しい『異類との親和性が異様に高い人間』=『異情共親者』らしい。
貴重な人材を手放したくない珠緒から、是非働いてほしいと請われ、あれよあれよという間に就職が決まる。
日本三大怪談に登場する幽霊三人娘に日々振り回されたり。
平安時代からタイムスリップしてきた在原業平の元カノと仲良くなったり。
走欲を持て余すグリフォンのハーフ男子の悩みを解決したり。
智恵はその能力と人柄で、瞬く間に異類たちの信頼を勝ち取っていく。
しかし実は智恵の能力は、彼女の出自が大きく関わっているようで――
***
昨年のキャラクター小説大賞(角川)の一次選考通過作品を修正加筆しました。
子どもが亡くなる描写があります。ご注意ください。
「小説家になろう」の方にも投稿しています。
先祖は遠い昔、関東K県の足濱山で悪行の限りを尽くした悪鬼・足濱童子を封印した伝説の神職・成宮智嗣で、今も実家の神社では智嗣を奉ると同時に、封印を維持し続けている。
ある夜、会社の倒産で職を失った智恵は、お別れ会の帰りに車に轢かれそうになったところを、日本人離れした風貌の青年・湊に助けられる。
彼は命を救ってくれただけでなく、無職になった智恵に仕事まで紹介してくれた。
もらった名刺の場所に行ってみれば、そこは妖怪・幻獣・幽霊・稀人の生活をサポートする『異類生活支援案内所』という組織だった。
所長の珠緒は絶世の美女だが、その正体は九尾の狐、そして湊は人狼と人間のハーフ、つまり半妖だった。
珠緒が言うには、智恵は世にも珍しい『異類との親和性が異様に高い人間』=『異情共親者』らしい。
貴重な人材を手放したくない珠緒から、是非働いてほしいと請われ、あれよあれよという間に就職が決まる。
日本三大怪談に登場する幽霊三人娘に日々振り回されたり。
平安時代からタイムスリップしてきた在原業平の元カノと仲良くなったり。
走欲を持て余すグリフォンのハーフ男子の悩みを解決したり。
智恵はその能力と人柄で、瞬く間に異類たちの信頼を勝ち取っていく。
しかし実は智恵の能力は、彼女の出自が大きく関わっているようで――
***
昨年のキャラクター小説大賞(角川)の一次選考通過作品を修正加筆しました。
子どもが亡くなる描写があります。ご注意ください。
「小説家になろう」の方にも投稿しています。
あなたにおすすめの小説
「お前を愛することはない」と言われたので、「はいはい、かしこまりー」と答えたら、勝手に伯爵様が曇り始めました
「お前を愛することはない」
「はいはい、かしこまりー」
納得できない結婚をしたリオとオリバー。
ともに暮らし、お互いを知っていくうちに、オリバーは少しずつリオに惹かれていく。
しかし、リオはオリバーの「愛することはない」という言葉を律儀に守り続けていて——。
※ざまぁ展開はありません。
※9/10、9/21に加筆しました。
※なろう、カクヨムにも掲載しています。
※生成AIを構成・展開の壁打ち、設定整理、誤字脱字・表記ゆれ確認、文章推敲補助に利用。本文は基本的に自分で執筆し、提案された展開や短い表現を一部採用する場合があります。
夫が幼馴染を女主人の席に座らせたので、羊毛の販路も軍馬も引き上げて離縁します。名馬たちは私にしか懐きませんが
収穫祭の夜、侯爵夫人アデライドの席には、夫の幼馴染が座っていた。「この家を支えるのは彼女だ」——五年間、羊毛の販路も軍馬の目利きも一人で担ってきた私を、夫は「算盤ばかりで屋敷を冷やす」と厭い、離縁を切り出す。ならば、私が持ち込んだものは、私が持って出るだけ。約定はすべて私個人の署名。私が去れば、家計の四割が消える。傾く侯爵家、崩れる幼馴染、そして私にだけ懐く名馬。離縁の先で私を見つけたのは、嘘のない選びをする隣領の伯爵だった。支えを引き上げる痛快ざまぁ。元サヤなし溺愛ハッピーエンド。全七話。
結婚式の夜に愛人を連れてきたので、署名せずに帰ります
結婚式の夜、夫となったはずの侯爵さまが、披露宴の席に愛人を連れてまいりましたの。
「彼女も今日からこの屋敷に住む。君は正妻なのだから、寛大に受け入れるように」ですって。
義母は「騒げば恥をかくのはあなたよ」と微笑むし、お客さまたちは見て見ぬふり。まあ、皆さまそろって、なし崩しにするおつもりですのね。
けれど、おあいにくさま。この国の結婚は、式を挙げただけでは成立しませんのよ。婚姻誓約書に夫婦双方が署名し、三日以内に神殿へ納めて、はじめて夫婦。
――そしてわたくし、まだ署名しておりませんの。
既成事実は、事実ではございませんのよ。
飛べないと捨てられたので、竜ごと出て行きます
「お前は竜に乗れもしない、ただの妻だろう」
竜騎士団長の夫はそう言って、飛べる従騎士の娘を選びましたわ。
ええ、わたくしは飛べません。十二年、地上におりました。
夜明け前に三十一頭の寝息を数え、歯を磨き、爪の砂を取り、冬に毛布を掛け、契約を編んで。——この国でただひとりの「調律者」として。
竜は、人を乗せない生き物ですのよ。竜自身が「乗せてもいい」と決めない限り。そして竜が誰の言葉で頷いてきたか、あの方は十二年、一度もお考えにならなかった。
離縁されて、わたくしは竜舎を出ました。
三日後から、竜は一頭も飛ばなくなりましたの。
怒っているのではありませんのよ。竜は報復をしませんもの。ただ——寂しいのです。
そして来月は、三年に一度の、契約更新日ですわ。
『お前が運命の番だなんて最悪だ』と言われたので、魔女に愛を消してもらいました
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します
「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
治療ミスの濡れ衣で王立竜舎を追放された竜医ですが、国境の竜騎士団長が「竜たちが君を離さない」と溺愛してきます
竜の声が聞こえる竜医エルシー。婚約者の英雄騎士に警告を握り潰され、治療ミスの濡れ衣で王立竜舎を追放された日――竜たちが全頭で鳴き、信頼の証の鱗を三十七枚落としました。そこへ現れた国境の竜騎士団長は言います。「人事の査定は竜に聞く。竜は嘘をつかない」。正当な待遇とまっすぐな溺愛をくれる国境で花開く私と、竜に見放されていく元婚約者。査問の場で竜たちが下す、誰にも書き換えられない審判とは。冤罪追放から始まる、痛快もふもふざまぁ。全六話。
妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。