烙印を背負う少女を『救』うたった一つの方法

 ※小説家になろうから移設中!

どうか聞いてほしい。昨日昼すぎのことなんだけど。

パーティーで万年手入れ番の僕、フィル=ブリンナーは突然宿屋の二階から降ってきた少女ウィンウィルと、かーなーりアグレッシヴな出会いをしたんだ

でも、強引に『銃』の手入れを押し付けてきた子だったけど、別にそんなにいやじゃなかったんだ。

金はちゃんともらえたしね。

それに僕の仕事をすごく評価してくれて、うれしかった。

だけど、その日――。

僕は有名A級バウンティーハンターチーム、【ウォラック興産】から追い出されてしまったんだ。

『手入れなんて店で出来る! 時間のムダだ!』だってね。

そのリーダーのエリオットっていうのが時間にうるさい人でさぁ。

ただ、僕には【起死回生(クリーニングアップブースト)】っていう能力があったんだ。

これはクリーニングする度、銃の性能を毎10%ずつ、雪ダルマ式に向上していく能力。

けど、もういまさらって思って、心を新たに友達のジャスパーフェネック・キキといっしょに町を出ようとしたんだ。

でもその矢先――。

そう、僕は二階から降ってきたあの少女、ウィンウィルに引き留められたんだ。

「探したよ! 昨日手入れしてくれた銃だけど命中率がすごいの! だから一言お礼を言いたくて、良かったらお兄ぃとお姉ぇのもお願いしたいんだけど……え?行くところがないの? じゃあウチにくればいいじゃない!」

強引なウィンにつれられ、スケベでロマンを求める熱い兄のレヴィンさん。

そしてシャーマンの血を引くヌー族のおとしやかなシ義姉リリーさんが温かく受け入れてくれたんだ。

このチームで心機一転がんばろうと意気込んだのはいいものの。

話はそれで終わらなかったんだ。

実はこの荒野広がる大陸「ナエスタ」に住む全ての人間には、【烙印(スティグマ)】が刻まれていて。

その【罪】とは逆の力を宿している。

それはウィンウィルも例外じゃなくて……。

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