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「あの人、誰?」
俺の家のダイニングテーブル・・・
たまに瑠美が座る席に、女子が座りながらミートソースのスパゲッティを食べている。
「“俺のお母さん”。」
「お母さんって?本当のじゃないでしょ?」
「本当に、する。」
不思議そうな顔を続ける女子を無視して、瑠美の料理を食べていく。
スパゲッティだけじゃなくて、サラダも、スープも、他にも何品も準備してくれている。
「こんなに食べられないんだけど。」
「俺が食べるから。
これくらい食べないと、泳げない。
もっと食べてもいいくらい。」
そう、言った時・・・
瑠美がリビングに入ってきて・・・
沢山のバナナと茹で卵を置いた。
そして、大きなマヨネーズも。
それを見ながら、笑ってしまった。
だって、完璧過ぎるから。
俺のことを、完璧に知り尽くしているから。
「本当に、一成君の“お母さん”なんですね。」
女子が瑠美にそう言って、瑠美が少し驚いた顔をした後・・・困ったように笑った。
「食器はこっちに置いて貰えれば大丈夫だから。
ゆっくりしてね・・・」
そう言った後・・・
「一成君、14時半には家出るんだよ?
忘れ物しないように。」
「分かってるって!」
瑠美を見ると、瑠美は・・・また悲しそうな顔で笑っていた。
俺の家のダイニングテーブル・・・
たまに瑠美が座る席に、女子が座りながらミートソースのスパゲッティを食べている。
「“俺のお母さん”。」
「お母さんって?本当のじゃないでしょ?」
「本当に、する。」
不思議そうな顔を続ける女子を無視して、瑠美の料理を食べていく。
スパゲッティだけじゃなくて、サラダも、スープも、他にも何品も準備してくれている。
「こんなに食べられないんだけど。」
「俺が食べるから。
これくらい食べないと、泳げない。
もっと食べてもいいくらい。」
そう、言った時・・・
瑠美がリビングに入ってきて・・・
沢山のバナナと茹で卵を置いた。
そして、大きなマヨネーズも。
それを見ながら、笑ってしまった。
だって、完璧過ぎるから。
俺のことを、完璧に知り尽くしているから。
「本当に、一成君の“お母さん”なんですね。」
女子が瑠美にそう言って、瑠美が少し驚いた顔をした後・・・困ったように笑った。
「食器はこっちに置いて貰えれば大丈夫だから。
ゆっくりしてね・・・」
そう言った後・・・
「一成君、14時半には家出るんだよ?
忘れ物しないように。」
「分かってるって!」
瑠美を見ると、瑠美は・・・また悲しそうな顔で笑っていた。
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