『神託』なんて、お呼びじゃない!

温風

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 王城の内部は複雑な構造をしている。門をいくつかくぐると、宰相の私邸が現れた。
 扉の前で一度立ち止まると、ゼノンが脅すように声を低めた。

「これから紹介する方々に粗相があれば、即刻おまえの首は飛ぶ。覚悟しておけよ」

 ゼノンが紹介したのは二人の子供だった。
 どこか生意気そうな女の子と、その陰に隠れた小さな男の子。
 二人とも上質な生地でつくられたジャストサイズの子供服をお召しになっている。これが庶民の子なら、成長を見込んでぶかぶかの服を身につけているものだが。

(……どちらの貴族のお子様なんだか)

 礼儀としてパヴェルも一応、臣下の礼を捧げる。

「宰相ランドール様のご子息とご令嬢だ。おまえは新しいおもちゃとして、お二方の相手を務めるように」
「宰相のお子!? っていうか、おもちゃって何だ、おもちゃって!」
「いちいち喚くな」

 ぎろりと睨まれて、しぶしぶ口を閉じる。
 宮廷絵師から文官見習いに転身したかと思えば、今度は子守りか。いいかげん、絵師に戻りたい。

「数ヶ月前、お二方は御母堂を亡くされた。お心を慰め、健やかに過ごせるよう、気配りを頼む」

 さらりと辛い事情を告げられて、どんな顔をすればいいか、わからなくなる。パヴェルはぐしゃぐしゃと自分の前髪をかき混ぜた。

「……誠心誠意、尽くしますよ」

 ひとまず大きく息を吸って、つんとした顔の女の子と、暗い顔をする男の子に向き直った。



 宰相様のご長女はアリス様。今年で六歳。
 男の子はご長男のセシル様。今年で四歳。

「パヴェルの髪、あたしが結ってあげる! 弟もアタントするわよ!」
「それを言うならアタントですよ、お嬢」
「うるさいわねー、あたしがアタントって言うんだからアタントでいいの!」
「今のうちに直さないと、でっかくなってから苦労しますよ。赤っ恥はお子様のうちにかいておいてください」
「なによっ、パヴェルのあんぽんたん! あたしの言うこと聞けないの!?」
「間違いを正して何が悪いんです?」

 子供相手でも態度を変えないのがパヴェルだ。子供はバカじゃない。人形遊びをしていても、自分が人形でないことはわかっている。あとは大人の導きにかかっているのだ。
 アリスは八つ当たりなのか、パヴェルの三つ編みを掴んで、ぐいぐいと引っ張った。

「あねうえは、ご本読むのも、へたくそなんだ」
「セシル!」

 アリスがぽかっとセシルに鉄拳をくらわせた。短気な姉を持って苦労しているなと弟君に同情する。涙目のセシルを「坊ちゃん泣かなくてえらいですね」と励ましながら、アリスに視線を戻した。

「お嬢、読書はお嫌いで?」
「……そうよ。おしゃれするほうが楽しいもん。本はにがて。どこ読んでるか分かんなくなっちゃう」
「ああ、そういうことか。俺もその悩み、わかりますよ。そういう時は」

 勉強机から定規を持ってくる。本棚にあった愛らしい童話集を手に取り、ページを開いた。

「こうやって、行に定規を当てながら読むと楽です。飽きちゃったら、そのまま本を閉じればいい。また開く時、定規が栞になってくれるでしょ? これで、どこまで読んだか忘れなくなります」

 パヴェルの言ったことを確かめるように、アリスは童話集の本を閉じたり開いたりした。

「……なんでかしら。誰もこういうこと教えてくれなかった。こんなのも読めないのですかお嬢様、あなたは親不孝ものだ、お母上もお空で泣いてらっしゃいますよって。教師はそんなことばかり言うの。お母様がお空にいるなら、あんたなんかに見えるわけないでしょって、言い返してやったわ」
「へえ。お嬢、やるじゃないですか」

 スパルタな家庭教師がついているのだろう。悪いことではないが、もうちょっと子供の悩みに寄り添ってやれよと言いたくなる。
 パヴェルの脇腹にアリスがくっ付いてきた。さらさらの髪をわしゃわしゃと撫でる。六歳の女児相手に甘やかしすぎとも思えたが、甘えることで気持ちが安定するなら、今しばらくは甘えさせてやりたい。アリスの淑女教育はこの先ますますスパルタになるだろうから。
 定規をつかった本の読み方は、パヴェル自身が苦労して読み書きを覚えた時に、師匠が教えてくれたやり方だった。

(ここで俺が頑張れば、宰相様に認めてもらえる。そしたら、宮廷絵師に戻れる可能性もあるんじゃないか?)

 パヴェルは聖人じゃない。損得勘定で行動する、意地汚い大人だ。
 ひとまず、アリスの気持ちを掴んで離さぬようにしておきたい。懐をまさぐって、使い慣れた落書き帳を取り出した。

「お嬢が日頃お世話になってる、イヤ~な家庭教師の顔。俺が、おもしろおかしく描いてやりましょうか?」

 ふふん、と不敵に笑うと、お子様たちが目をぱちくりさせる。早描きや風刺画はパヴェルの得意技だ。
 子守りに向いているかはともかく、執務机に山積みにされた書類を相手にするより、子供と話す方が何倍も楽しい。
 ゼノンが迎えにくるまで、三人は賑やかにお絵描きをして過ごした。




 目には見えないが、霧のように細かな雨が降っていた。まとわりつくように降る雨で、髪も服もしっとりと濡れている。
 パヴェルは官舎を出ると、足早に宰相の私邸に向かった。
 これからまたアリスとセシルのお相手だ。お二人が「パヴェルに会いたい」とねだったそうだ。

 今やパヴェルは門兵からも子守り認定されていた。門番は最初こそ「男が子守り?」と訝しげにしていたが、パヴェルがオメガだと知ると、すんなり通してくれるようになった。
 オメガは男でも子を産む。子守りを生業にしていても不思議じゃないと思ったのだろう。世の中そんなものだ。

 遊び場も室内ばかりではお子様たちが飽きてしまうので、今日はゼノンを通して王宮の温室を開放してもらっている。
 まだ二週間ほどの付き合いだが、アリスとセシルの性分が掴めてきた。
 姉のアリスは物事をとことん追求するたちで、性格も情熱的だ。おまけに押しが強い。お嬢様は宰相様の意志の強さを継いでいる、と使用人が話していた。何事も最初は反発してくるが、いったん受け入れると情が深い。
 一方、弟のセシルは、熱しやすく冷めやすい性格。幼いながら頭の回転が早く、単調な遊びだとすぐに飽きる。そのぶん視野が広く、パヴェルやアリスが忘れていることをそっと指摘してくれる。小さな助っ人だなとパヴェルは思った。

「いーい? パヴェルは花嫁さんで、セシルがお婿さんをやって。あたしはパヴェルのお姉さんね。このあと結婚式をするので、あたしが今から花嫁さんに特別なお化粧をしてあげる!」

 アリスによって、おもちゃのヴェールと額飾りを頭の上から装着させられた。おもちゃのくせにイミテーションの宝石が付いた額飾りは重く、パヴェルの頭をぎりぎりと締め付けてくる。本来はアリスのような子供用だろう。

「くっ……いってぇ」
「だめーっ! 花嫁さんはそんな汚い声出さない! お嫁に行けなくなるでしょ!」
「す、すみません……でも頭いってぇ」

 苦痛に耐えているとアリスにダメ出しされた。花嫁なのにお嫁に行けないとは複雑な状況である。
 アリスは小さな化粧壺の蓋を開けようとしていた。

「ん? ちょっと待ってください。それ眉墨ですよね?」
「じっとしてよパヴェル、逃げないでったら。お行儀悪い子ね」
「お嬢……眉墨の使い方知らないんじゃ……?」
「わかってるもん! あいらいん引くのよ!」
「うーん、惜しい。微妙に違うんだよなあー」

 素直に自分の顔を差し出すべきか迷っていると、パヴェルの死角から長い腕がぬっと伸びてきて、アリスから眉墨壺を取り上げた。

「やりすぎですよ、アリス様」

 アリスの前にゼノンが立ちはだかっていた。なんだか声が威圧的だ。
 アリスが口をきゅっと引き結ぶのが目に入った。ただでさえ図体のでかい男が女児を見下ろすように立っている。そんな言い方をしたら泣いてしまうだろう。パヴェルは眉をひそめた。

「おい、あんた。顔がこえーよ。お嬢が可哀想だろうが」

 庇うように立ち上がると、すかさずアリスがパヴェルの陰に隠れた。

「……大の男が花嫁ごっこか。馬子にも衣装というが、おもちゃにしては傑作だ」

 鼻で嗤うような言い方をされて、パヴェルはじとりとした目つきでゼノンを睨む。闖入者のせいで花嫁ごっこがだいなしだ。

「俺は今、花嫁さんなの。補佐官様はお呼びじゃねーんですから、ほっといてくださいよ」

 監視なら姿を見せなくてもいいのに、わざわざ絡んでくるとは意外にも暇な奴である。パヴェルは犬猫でも追い払うように手を払う。

「……パヴェルは、かわいいもん」
「お嬢?」
「あたしのパヴェル、かわいいもん! ゼノンのばかぁ! 謝って! パヴェルにかわいいよって言って!」

 いつの間にかアリスの中で、パヴェルは『あたしのパヴェル』になっていた。ゆるゆると頬が緩んでしまう。

「かわいいって言わなきゃ、あたし、ゼノンと口きかないぃ! パヴェルは、かわいいのぉぉ~!!」
「お嬢、気にすることないよ。俺、オメガだけどゴツいから。それに、こいつにかわいいって言われたら鳥肌立つし?」
「ぱゔぇるぅぅ~!」

 号泣したアリスがしがみついてきた。よいしょと抱き上げる間にも、ゼノンに向かって怒気を飛ばしている。お子様ながら野生の虎のような迫力があった。

「あたし、あたし、ゼノンなんかだいきらいぃ~!」
「はは、俺もですよ、気が合いますねー」
「…………」

 混沌としたところへ、とことことセシルが駆けてきた。我が道をゆく弟君は、姉の遊びにとっくに飽きていたらしい。生垣の隙間を探検したのか、やわらかそうな黒髪に葉っぱをたくさんくっ付けていた。

「ねー、パヴェルー。ぼく、あっちでカタツムリ見つけたの。いっしょに見に行こうよー」

 セシルはアリスより幼いので、ままごと遊びに付き合うのは退屈らしい。気が強い姉の主張を汲み取るのも骨が折れるだろう。セシルは動物や虫に興味があるようだから、次からは図鑑でも用意した方がいいかもしれない。

「お嬢、カタツムリですって。カタツムリが通ったあとの道は銀色に光るんですよ、知ってました? 一緒に観察しませんか?」
「……別に見たくないけど、パヴェルが行くなら行ってあげてもいいわ」
「行きましょう行きましょう! じゃーな、補佐官様。ままごととはいえ、花嫁衣装にイチャモン付けるのは無粋ですぜ」
「…………」

 ゼノンが顔をしかめて腕を組んだ。何か言いたいことでもあるのか知らないが、口を開けようとしてはやっぱり閉じるを繰り返している。とてつもなく不機嫌そうだ。まさか一緒に遊びたいわけでもあるまい。

 セシルに手を引かれながらパヴェルが去っていったあと。ゼノンが密かに頬を赤く染めていたことは、誰も知らない。
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