恋という音は君の名前に似ている

「僕を殺してほしいんだ」
泣き笑いでアイツが俺を見る。
ただ、アイツの幸せを祈っていた。
俺はどこで、間違ってしまったのだろう――。

長く続いた戦争も終わり、復興へと向かうベンブルグ連邦。
革命によって政府は倒れ、新たに大統領になったのはまだ28歳のニコローズだった。

最初のうちこそ上手く回っていたが、重圧によってニコは次第に潰れていく。
補佐であるセドリードの愛妾に成り下がり、その関係に溺れていくニコ。

ニコの幼なじみで親友であるレンは、それに胸を痛めていた。

俺が、ニコの手を手放したから。
ニコを俺の手に取り戻す。

愛しいニコを取り戻すためだけに、クーデターが計画される――。
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