悪役令嬢は、世界規模で暗躍したい。
名門貴族を追放された「恥さらし」令嬢が、異世界の老人と共に紡ぐ、痛快・世界規模の暗躍ファンタジー!
名門公爵ローズ家に生まれながら、一族にはあり得ない「銀髪に赤い瞳」を持って生まれた少女、マリア・ローズ。母親の不倫の末に生まれた忌み子という謂れのないデマを着せられ、家族から冷遇され続けた彼女は、1年前に実家を追放されてしまう。
しかしマリアは絶望することなく、辺境の村へと流れ着き、土にまみれて農業に汗を流す平和で満たされた「スローライフ」を心から満喫していた。貴族のしがらみも、かつて自分を貶めた者たちへのどす黒い感情も、すべて畑の土の底に埋めてしまおうと決めて。
そんな彼女の穏やかな日常は、一人の奇妙な老人との出会いによって唐突に終わりを告げる。
眼帯に怪しげな杖を持ち、やたらと芝居がかったその老人は、「日本」という異世界からやってきた骨占い師・宝塚竜二と名乗った。彼はマリアの珍しい容姿を見るなり、彼女こそが破滅に向かう二つの世界を救う「救世主」だと歓喜する。
そして、戸惑うマリアに不敵な笑みでこう囁いた。
「この世界を影で操る、悪役令嬢に……ね?」
ただの農民として生きたいマリアは、頭のおかしい老人だと呆れて無視しようとする。しかし、この胡散臭い異邦人からの誘いが、マリアが心の奥底で重く蓋をしていた「復讐」の炎を静かに呼び覚ましていくことになる。
泥にまみれた元・公爵令嬢は、なぜ二つの世界を股にかける「必要悪」として君臨することになるのか?
愛用の鍬(くわ)を置き、世界の裏側を牛耳る最強の悪役令嬢へと成り上がる、壮大な反逆の物語が今、幕を開ける!
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