わがまま王子は首振り令嬢と、チョコレート色の夢が見たい

 ――この国のすべてのチョコレートは、君のものだ。



「今年はチョコレートが欲しいから、作ってくれない?」

 もうすぐ訪れる、甘いチョコレートを意中の人に贈り合う「愛の日」。
 我儘で浪費家な第三王子ラッセルは辛党で、毎年「チョコレートはいらない」と婚約者の侯爵令嬢・ルイーズに言っていた。
 だから突然言い出したのは、また、ただのわがままな思い付きに違いなかった。

 ――とある小さな王国には、三人の王子がいた。
 類まれなる美貌とカリスマ、そして知性を備えた第一王子、武勇と軍略に優れ、他国を退けてきた第二王子。
 そして王様、お妃様の美点を兄たちに絞り取られて、残りカスだと言われている、思い付きで動く第三王子と、その頷くだけの婚約者。

 これはそんな第三王子と婚約者の間の、苦いチョコレートと、突拍子もない甘い夢の話。

「……それで、愛の日を永遠に、俺たちの日にしてしまうんだよ」
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