白猫のいない日常
立ち入り禁止の屋上に踏み入るとある少年を追って、中学二年生の梓(あずさ)は屋上の扉を開いた。その先、青い空に手を伸ばして静かに涙を流す男子生徒の姿を見て、梓は息をのんだ。
――彼は、まるで空に溶けてしまうように見えた。
そうして梓は、轟陽人(とどろきはると)と出会った。
これは、空に溶けてしまいそうな彼と、色を見る彼女の少し不思議なお話。
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