“真実の愛”の、そのお相手は

「私はそなたとの婚約を解消したい!」

社交シーズン終わりの、王家主催の晩餐会と舞踏会。
その舞踏会の開始直前に、わたくしの婚約者の王太子殿下がやらかしました。

「私は真実の愛を見つけたのだ!」

王太子であり続けるためには、次期国王として即位するためには筆頭公爵家の公女であるわたくしとの婚姻が必要不可欠だと、わたくしも陛下も王妃様もあれほど念押ししましたのに、結局こうなるんですのね。


それで?どうせお相手は最近仲の良い男爵家のご令嬢なのでしょう?
そしてわたくしが彼女を苛めたとか仰って、わたくしの有責を狙って冤罪でも仕掛けるのでしょう?

「いや、そなたの責は一切ない!むしろ私の有責でよい!」
えっ?
「この騒動の責任を取り、私は王太子位を返上する!」
えっえっ?
「そして王家にとっても醜聞であるから、私は除籍して頂いて王家にも瑕疵を残さぬようにしたい!」
ええっ!?


そこまでして貫きたい“真実の愛”とは何なのか。
殿下の呼ぶ声に応じて彼の隣に立った人物を見て、誰もが驚愕し騒然となった⸺!



◆またしても思いつきの衝動書き。固有名詞は一切出ません。
そしてまたもやセンシティブなテーマを取り上げちゃいました(爆)。


◆全4話、およそ9000字ちょっと。話の区切りの都合上、各話の文字数がバラバラですのでご了承下さい。


◆これは恋愛。異世界恋愛です。誰が何と言おうとも!


◆例によって小説家になろうでも公開します。
カクヨムでも公開しました。
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