金紅石の初恋
──私、ルチルアンナ・ローエンシュタインが一夜にして家族を失ったのは、冷たい雨が降る冬の日の事だった。
両親を失い、両親の友人であるユヴェーレン伯爵家に預けられることになったルチルアンナ(通称ルチア)は、ユヴェーレン家の男女の双子・姉ラピスラズリと弟ラズライトの話し相手兼世話係となる。
双子に懐かれ、ラピスラズリの家庭教師としても頑張るルチア。
しかしラズライトがルチアが担当する姉の授業にも度々顔を出すことを不思議に思っていた。
数年が経ち、ラズライトが貴族子息の通う寄宿学校に入学する前夜のこと。
中庭に連れ出されたルチアはラズライトからプロポーズを受ける。
五歳も歳が離れているラズライトからの突然の求婚に驚くルチアだったが、これは全ての始まりに過ぎなかった。
一途で健気でちょっぴり不穏なラズライトと聡明でありつつもどこか鈍いルチルアンナ。
長年に渡るひとつの初恋の物語。
※婚約破棄、ザマァ要素皆無の穏やかなお話です。
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