私と王子の甘い攻防
「王子殿下。わたくし、今後もお茶はご一緒しますけれど、お菓子は頂かないのでご用意頂かなくて結構ですわ」
真昼の薔薇庭園。
名前の通り多種多様の薔薇が美しく咲き誇る庭園の一角にある東屋でマリフローラ・アウロラ伯爵令嬢はそう宣言した。
伯爵家に生まれ、蝶よ花よと育てられた彼女であるが、長年かけて何よりも自身の身体を甘やかしてしまっていたのだ。
王子の婚約者に選ばれた際、幸せのあまり興奮して熱を出して寝込んだマリフローラは不思議な夢で『ダイエット』なる知識を得る。
──このままでは(成人病的な意味で)死ぬ。
知識を得たマリフローラは自身の(健康の)危機的状況に恐れ慄きダイエットを決意。
しかし王子はそんなマリフローラに難色を示す。
「だって君が痩せるってことは世界に対する君の割合が減るってことだろう。私の世界から君を奪わないでくれ……」
「何を仰せなのかわかりかねますわ」
甘やかして育て過ぎた自分のワガママギガマシュマロボディから脱却すべく健康を目指して痩せたいマリフローラと、それを阻止したい婚約者の王子アルテュール。
果たしてダイエットの行方は──?
マリフローラとアルテュール、二人のヘルシーラブストーリー。
※容姿・体型に対する誹謗中傷の意図は一切ございません。
真昼の薔薇庭園。
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