王立図書館長が突然辞職することになったのですが、なぜか部下の私に求婚してきました
「俺の勤務が、来月で終わる」
「……館長の?」
王立図書館で働く司書のリタは、ある日突然、上司である図書館長ミハイルが辞職することを知る。
さらに彼は、戸惑うリタへ静かに求婚を告げた。
時折思い浮かぶ、前世の記憶。
前世でも今世でも、恋愛らしい出来事なんてほとんどなかった。
戸惑いながらも、長年片思いしていた彼への想いを胸に、リタはその申し出を受け入れる。
けれど、結婚生活は甘いだけではない。
ミハイルの兄の妻・ローラの存在。
貴族と平民の結婚。
そして、結婚したはずなのに、どこか距離を測るような夫。
ある日、聞いてしまった“ある女性”の名前。
自分は、誰かの代わりなのではないか――。
自己肯定感が低く、おとなしいリタ。
それでも彼女は、勇気を持って夫と同じ景色を見ることを決意する。
これは、同じ時間を重ねながら、
不器用な二人が少しずつ“夫婦”になっていく物語。
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