私の書いた覚え書きで出世した夫が「女は口を出すな」と言うので、離縁します。隣国の女大公さまと宰相閣下が、本当の書き手を迎えに来ました
伯爵夫人ジュリエッタは嫁いで八年、外務院に勤める夫の覚え書きを夜ごとに書いてきた。夫はそれを自分の名で出し、とうとう次官にまで上った。ところが祝いの晩餐で、客の問いに答えた妻に向かって「女は口を出すな」。覚え書きの最後に描いてきた小さな燕も、夫は小刀で削り取っていた。十八年手紙を交わしてきた隣国の女大公のお返事まで燃やされたと知り、ジュリエッタは筆を置いて離縁を決める。覚え書きの本当の書き手を探していた宰相と、杖をついた女大公が動き出す。元サヤなし。全六話。
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