「陛下に嘘を読み上げた」と従姉に言いふらされ、朗読係を追われました。眠れない老王陛下と王太子殿下が「続きは明日だ」と迎えに来ました
「陛下に読み上げた言葉は、書状のどこにもございませんわ」――目の白く濁った老王セヴランのため、五年間一語も飛ばさずに書状を読んできた朗読係ネリー。従姉マリエルと書記官長の伯父に書状の中身をすり替えられ、悪い知らせを良い知らせに読み替えたと言いふらされて、王宮を追われる。けれど老王は、彼女の声でなければ眠れない。三晩目の夜、杖をつき、読みかけの本を抱えて彼女のもとへやって来た。扉の外で二年間その声を聞いていた生真面目な王太子リュシアンと、革の栞が挟まった物語の続きが、彼女を待っている。全七話。
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