王妃さまの茶会に、夫の愛人が母の形見をつけて来たので、首飾りと一緒に私もお暇します。老女官と、人の顔を覚えられない侯爵さまが私を見つけました
王妃さまの秋の茶会に、夫が「遠縁の娘」を連れてきた。娘の首で光るのは、伯爵夫人オリアーヌの亡き母が王妃さまから賜った青玉の首飾り。夫は妻の宝石箱をこじ開けさせ、愛人に与えていたのだ。屋敷の宝物の三つに二つは実家の商会からの貸し出しで、借金の保証も王妃宮への招待も妻のおかげだと、夫は知らない。母の侍女だった老女官は留め金の裏の字を覚えていた。人の顔を覚えられない宝石の鑑定役の侯爵は、なぜか彼女の顔だけを見分けはじめる。首飾りが戻った日、オリアーヌは離縁を告げて家を出る。元サヤなし。全七話。
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