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「さぁ、今日も急がずゆっくりと見て回りましょう!」

ダンジョン1日目は殆ど進む事なく

スライスの相手だけで終わりました。

ミルちゃんの能力が増えたのは喜ばしいし、

なんといっても3人の天使ちゃんの誕生がありましたから

とても満足な結界でした!

元々まったりマイペースで

進みながら楽しむ予定でいたのでいいんです。

確かに昨日は進まなく過ぎたので

次回からメンバーを考えてとも思いましたが

別に進まなくても

誰も困る訳でもないしね?

まぁ、

今日は男の子組が一緒なので

多少は進むと思いましけど…



昨日は3人の羽に私が喜んだ事を夕飯後の席で報告され

モグラちゃんの背中にも羽が生える事になり

チビちゃん達総出で私の周りを飛び回り

その光景を

引き気味に見ているレオナルドさんとオンハルトさん、

皆を褒め続ける私、

というひと幕もありました。

夕飯は勿論

ダンジョン産のドロップ魚です。

生魚はどうかな?

と思いましたが折角なのでと

お寿司にしてみました。

実は私、

お寿司も握れます!

元のお店で昔

お寿司セットを販売していた事があるのです。

ちゃんとご飯にすし酢を合わせて酢飯を作り

寿司用のネタを使用した6種類のにぎり寿司とレタス巻き

レタス巻きも巻きすを使って
カニカマとレタス、
カツ丼用のカツを短冊状にカットしマヨネーズをかけて巻いたものを斜めに切れ目をいれて半分にして


うどんと茶碗蒸しが付いた

結構豪華なセットでした。

なので多い日には何十セットも握って巻いてと大変でした。

その頃から

おにぎり用や握り寿司用の

ご飯の形が出来る道具が

売れだしたんじゃなかったかな~?

時代を感じますね~… 



で、

柵があるから

寿司用に切り身にして

酢飯と茶碗蒸しは召喚して

寿司は私が握ったのと

チビちゃん達に手伝ってもらい

彼らの分の

即席手まり寿司も作りました。

よくある氷を作る容器に

カットしたラップを一つ飛ばしにおいてもらい

それぞれにカットしておいた好きなネタを入れていきます。

ネタはあらかじめ漬けにしたものです。

その上から酢飯を押し入れて

外に出ているラップをしっかり絞るように包んで形から外し

ラップを剥がして皿に盛れば出来上がりです。

ミルちゃんやチビ王達は
しっかり食べるので

一つの形に一つのネタですが

ムギちゃんはそこまで大食いではないので

ネタを更に小さくカットして
一つの形に3つのネタにして作りました。

それでも茶碗蒸しは1人分を全部食べたので

十分大食いなのかな?


うどんはレオナルドさんが打った麺に

オンハルトさんが仕込んだ出汁を使ったかけうどんを使用して、

我が家族総出で作った握り寿司セットは大好評でした。

レオナルドさんもオンハルトさんも生魚は初めてだった様ですが

私が刺し身も好きだけど

寿司も好きだと話ていたからか

特に戸惑う事なく普通に食べて

気にいってくれた様でした。

次は是非に刺し身を!

と言われたのは

刺し身はご飯にも

ビールにも、お酒にも合うと

教えたからかな?

今日も柵のドロップは取れるだろうけど

刺し身は又今度です。


聖女様が無事に遠征に出発して一段落したのでと

来週位に国王様と宰相様が来たいというラブコールがあったので

その時に刺し身のお披露目をします。


来週の飲み会には

お二人からの要望で

和食がメインになるので丁度良いですしね!

チビ王達もお酒は好きなようで

今から楽しみしているので

沢山食べて飲むのは間違い無しなのです。

ストックは多い方が良いですし、

まだ違う種類の柵があるかもしれません。

りゅうきゅうも作りたいし、

なめろうも良いですね。

丸ごと一匹取れれば

アラが取れるので

アラ煮なんかも作れるけど

まだアラや

丸ごと一匹はドロップされてません。

違う種類のドロップを求めて

昨日のスライム出現場所とは違う方向に進み

スライムをたおしていきます。

赤スライムだからマグロ   

とはいかず

色とドロップ品は関係ないみたいです。


サクサクと倒したスライムのドロップ品は

昨日は柵と3枚におろされた身だったのに

今日はなんと、

干物が出てきました。

シシャモやホッケ、

赤鯛や鯵の開、

イカの一夜干しや

スルメの干物まで。


横に逸れた奥側では

川魚の鮎や山女魚など

下処理が済んだ状態の一本ものがドロップされました!

アラはなかったけど、

正しく私専用と言える様な

ご都合主義なドロップ品達に

思わず顔がニヨニヨしてしまいます。

知らない世界に来て

どう生活して行くのかと少し
不安な時間があったのは

なんだったのかとい言う位に

ホクホクしながら進む私を

チビ王達も嬉しそうに楽しんで見ています。

なんといってもこのダンジョンを作ってくれたのはチビ王達だし、

自分達の作ったものを喜んでいる姿を見れたのが

嬉しいのかな?

私だけでなく皆で楽しめる場所は本当に有り難いです。

「赤ドラちゃんもモグラちゃんもタマリちゃんも有り難うね!
皆で楽しめるこのダンジョンは最高だよ!」


私のお礼に続いてムギちゃんとミルちゃんにもお礼を言われたチビ王達は

照れながらもドヤ顔をしてそこら辺を飛び回ってました。






















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