わたくしは何も存じません
冤罪による凄惨な死を与えられた、アードラー王国の公爵令嬢ガブリエルは、死の間際に女神に祈った。願いを聞き届けた女神アルティナは、世界にやり直しを命じる。
目覚めた人々は、過去の過ちを悔いて言動を改めた。異世界から来た聖女への盲信を捨て、王族に疑いの目を向ける。取り繕おうとする彼らの足元が崩れる中、ガブリエルだけが『前回』を覚えていなかった。
守ろうとする周囲、取り込もうと画策する王家。ロイスナー公爵家は独立を選び、記憶を持たない娘の幸せを模索する。
ハッピーエンド確定(ロイスナー公爵家側)
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2025/12/29……小柄になろう、[四半期]ヒューマンドラマ〔文芸〕 1位
2025/10/17……小説家になろう、日間ハイファンタジー連載 3位
2025/10/17……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2025/10/17……アルファポリス、HOT女性向け 12位
2025/10/16……連載開始
そう。
コンツの民もまた、復讐の権利を持ってはいる。
ただし、踊らされたとは言え伯爵領に対して侵攻し、虐殺を行った事に変わりはない。
結果として滅亡したのだから、ここで満足すべし。
右肩から袈裟懸け、どの程度の傷だろうか。
その身に刻む罪業の跡としては、まだ足らぬ。
神とはいえ、全てに干渉出来はしないし、すべきでは無い。
今回の『やり直し』はおそらく『異界の異物(聖女)』が関与した為に可能だったのだろう。
如何に練られた策略であったとしても、国を攻め、伯爵領を蹂躙するだけの軍の動きを事前に察知出来なかったというのは、国境に位置する領地の貴族としては、やはり怠慢の誹りは免れないのだから。
そして、その伯爵領は現在まで、まるで『呪われた』かの様に人を寄せ付けない。
もしかしたら、それは民を救えなかった女神の嘆きなのかも知れないよ?
老シーゲル伯を処刑人に据えられれば、復讐も完遂出来るしアードラー王国に対する償いの姿勢もある程度示せる。
呪いの子を生かしておく意味は無いからね。
一人の命を長らえさせる事で、多くの命と平穏を危ぶませるなら、その命は摘み取らなければならない。その結果、地獄に落堕ちるなら笑って堕ちろ。
それが王族の責任だ。
主従の心が救われた
人の痛みを癒すのは、いつだって傷付きながら生きてきた人の真心だ。
痛みを知るが故に、打算なく人に優しさを向けられる。
そっと、机の下で女神に祈った枢機卿
その感謝の祈りはきっと女神に届くだろう
この時点だと黒幕であるウテシュの王弟は既に捕らえられているかな?
復讐も、立派な原動力さね
何も生まなくても、前に進む為に必要な時もある。
全て忘れて、新たな人生を歩むには歳を取り過ぎているし失ったものが大き過ぎる。
復讐の果てに虚しさしか無かろうと、それしか縋れる柱が無いのだ。
主従揃って復讐の果てに地獄に笑って落ちるのだろう。
だが、それと人の世の情けを忘れるのは別の話だ。
思いがけない優しさが、自分が捨て去った女神への信仰心が、老いた貴族の心に刺さった冷たく鋭い痛みをあたたかく包み込んでくれたのだろう。
王国が援軍を出せず、今なお領土を取り戻せて居ない理由は何だろう?
根本的に国防案件なので、本来なら伯爵領軍だけではなく周辺貴族家からの領軍による支援、国家常備軍(正規軍)、王家直轄軍の動員はあって然るべきだった。
内通者が居た事による陥落が余りに早かった為に、切り捨てざるを得なかった?
別方面でも戦端が開かれ、そちらに注力していて余裕が無かった?
何処かで国上層部への報告が遅らされていた?(その場合は例の侯爵家関係者が怪しくなる)
そこいらの調査は出来ているのかねぇ
どうも盲目的に国を恨んでしまった故に、それらの調査はおざなりになっているんじゃないかと疑念を抱いてしまう。
このあたりは昭和のドラマや、暴力団が台頭してきてからの風俗的発想が土台となっている感じですね~
性業界で働く女性を忌避したり、見下す様な傾向はキリスト教の中にある処女崇拝的近代教育の結果である面でもあります。
近代になるまで、娼婦という職業はわりとありふれた一般職だったんですよ。
中世ヨーロッパや、日本の吉原遊廓は実際には『いわゆる苦海』ではなく、様々な事情を抱えた女性を保護し、教育を施す場所でもありました。
勿論、最底辺の場所もありましたが、それはほぼスラム等ですね。
実際には娼婦の大半は兵士達のアイドルであり、今回の話のように幸せになる事が多かった位です。
日本の吉原遊廓に至っては大都市である江戸のファッションリーダーであり、花魁道中に憧れて自ら吉原入りをしたりする娘も多く、また口減らしで女衒に娘を売る場合でも『娘が高く売れて万々歳』『都会で綺麗なべべ着て娘もにっこり』的な事が殆どでした。
彼女らはあくまでも『商品』なので、虐待なんか損するだけ。
栄養状態も良く、当時としては医療もしっかりしており、勉強や芸事、礼儀作法、話術、囲碁将棋や茶の道、華道なんかも仕込まれる。
武家や商家の後妻として望まれる事も多く、そういった高級花魁になろうと努力する事で、別の道も拓けていったりもしました。
江戸の場合は男女比が7:3か、下手すると8:2だったりしたので、多少年齢がいっていても引く手あまた。
時代劇みたいに旦那と死に別れた女性が独りで苦労する事なんか稀で、あっという間に再婚していたというのが実情です。
今回は女神の奇跡も後押ししてくれた様ですが、バルバラが娼館の娼婦をもっと高級な存在として売り出し、最高級の才女として宣伝したりしていても結果的には大差ない未来が拓けていたでしょう。
逃げ場がなく、更に『前回』の件での罪悪感もあってぶっちゃけちゃったか……
まあ、正直余計な事なのだけれど、セラノの誠意と考えれば無理もない事ではある。
ウテシュ王国の双子引き取りと賠償に王太子が来る直前のタイミングというのは、最悪に近いがそれでも一応『事前』ではある。
とりあえず、今回は阿呆な双子の引き渡し&その件での賠償が主目的。
直接国境を接している訳では無いので、当たり障りなく対応するだけで済ませよう。
今後の付き合いに関しては、多少距離を取っても問題あるまい。なにせ、双子がやらかしている訳だし。
敢えて敵対する意味は無い。
むしろ、こっち側の警戒心を必要以上に悟られない様に気を付けた方が良いね。
比較的寒冷地なので、小麦は不足しがち
正直、大麦やライ麦、蕎麦の方が生育に向いているので、入手出来るなら切り替えた方が良いかも。
御用商人として国に取り込むには些かならず不安のある人選だが、商売人としての知識と経験、人脈は利用していきたい。
作付け変更出来そうなら、農業指導員も手配したいですね。
ほうれん草、白菜、水菜、キャベツ、小松菜、大根、蕪、人参、ジャガイモ、ネギなんかもオススメ。
欲を言えば砂糖大根(ビート)が欲しい。
お祖父様の腰が一番の懸念材料だねぇ
大型の馬車で横になったまま移動出来るようにして、後は本人の腰をコルセットと懐炉で固定/温めながら、定期的にマッサージとストレッチかな。
我儘姫は蟄居してる頃合いだし、流石にもう逃げられたりはせんだろう。
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