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生徒会長室に入った私はドアを閉めた瞬間にしゃがみ込んでいた。
あんなに近くに愛するエリーチェ嬢がいたのに攫われてしまった。
私の方が距離も近かったのに。
悔しい。
だけどハロルドが今の私にエリーチェ嬢を近付けたくないのもよく分かる。
どうしたらいいのか?
それにさっきのリリアナ嬢も気になるし。
(私は一体どうすれば良いんだ!!)
混乱しそうになる頭を抱えて叫びそうになった時。
コンコン
扉をノックする音が聞こえた。
私は慌てて王子の顔を貼り付けて
「どうぞ」
と言うと、なんとバスケットを抱えたエリーチェ嬢が立っていた。
夢か幻かと止まっている私に彼女は可愛らしい声で
「ルイスフォード王子殿下、失礼でなければお昼にこれを…とレイチェル様が…」
と恥ずかしそうにさえずった。
(可愛い可愛い可愛い!!!)
内心お祭り騒ぎである。
が、見た目は冷静にでも嬉しそうに
「ありがとう。
嬉しいよ。
もちろんエリーチェ嬢がこうして来てくれたことも、そのバスケットも。
良かったらエリーチェ嬢も一緒に食べないか?
1人だと寂しいから」
チャンスを作ってくれたレイチェル嬢に感謝しながらエリーチェ嬢を誘ってみる。
すると可愛らしく頬を赤らめて
「私でよければ」
と応えてくれた。
早速ソファに座りバスケットを開けると沢山のサンドイッチが入っていた。
どれもこれも美味しそうだ。
「流石クレメンシア家の料理人だな。
とても美味しそうだ」
と私が称賛すると急に俯いたエリーチェ嬢が恥ずかしそうに
「実は私が作りましたの」
と言った。
(これは本当に現実なのか?!)
私の心臓に恋の矢が更に数百本以上刺さった気がした。
あんなに近くに愛するエリーチェ嬢がいたのに攫われてしまった。
私の方が距離も近かったのに。
悔しい。
だけどハロルドが今の私にエリーチェ嬢を近付けたくないのもよく分かる。
どうしたらいいのか?
それにさっきのリリアナ嬢も気になるし。
(私は一体どうすれば良いんだ!!)
混乱しそうになる頭を抱えて叫びそうになった時。
コンコン
扉をノックする音が聞こえた。
私は慌てて王子の顔を貼り付けて
「どうぞ」
と言うと、なんとバスケットを抱えたエリーチェ嬢が立っていた。
夢か幻かと止まっている私に彼女は可愛らしい声で
「ルイスフォード王子殿下、失礼でなければお昼にこれを…とレイチェル様が…」
と恥ずかしそうにさえずった。
(可愛い可愛い可愛い!!!)
内心お祭り騒ぎである。
が、見た目は冷静にでも嬉しそうに
「ありがとう。
嬉しいよ。
もちろんエリーチェ嬢がこうして来てくれたことも、そのバスケットも。
良かったらエリーチェ嬢も一緒に食べないか?
1人だと寂しいから」
チャンスを作ってくれたレイチェル嬢に感謝しながらエリーチェ嬢を誘ってみる。
すると可愛らしく頬を赤らめて
「私でよければ」
と応えてくれた。
早速ソファに座りバスケットを開けると沢山のサンドイッチが入っていた。
どれもこれも美味しそうだ。
「流石クレメンシア家の料理人だな。
とても美味しそうだ」
と私が称賛すると急に俯いたエリーチェ嬢が恥ずかしそうに
「実は私が作りましたの」
と言った。
(これは本当に現実なのか?!)
私の心臓に恋の矢が更に数百本以上刺さった気がした。
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