俺の胸筋を返せ!~魔王によってショタに戻された騎士の筋肉が、一周回って世界を救うかもしれない~
キヒーカリ国の騎士であるヴァリアー・アーノルドは、精悍な顔立ちに、鍛え上げられた肉体の持ち主だった。
が──今、そのヴァリアーは、魔族の城に捕らえられていた。
フリルがふんだんにあしらわれた、可愛らしい衣装。
精悍ではなく、美しい顔立ちにふっくらと柔らかな曲線を描いた頬。薄っぺらい胸筋に、ほっそりとした下半身。低くなった目線。
なんと12歳の姿に戻されていたのだ。
それもこれも、全ては美しい顔立ちに艷やかな長い黒髪をした、線の細い男──魔族の頂点に立つ魔王、サーティアのせい。
サーティアは、鍛え上げられた肉体を持つ者を次々と幼少期の姿まで戻してしまったのだ。
努力によって得た筋肉だ。誰もが嘆き悲しんだ。
だが悲しんでばかりはいられないと、ヴァリアーは勇敢にも魔王に立ち向かい、そして魔王城へと連れ去られてしまう。
嘆くばかりではいられない。
その日から、ヴァリアーはサーティアに挑み続ける。
すべては、己が胸筋を取り戻すため。フリフリで、ふわふわな服を着て、つるんとした膝小僧が見えるハーフパンツ姿で。
「貴様ぁぁぁあ! 今日こそ俺の筋肉を返せ!」
今日こそヴァリアーは、サーティアに打ち勝ち失われた筋肉を取り戻すことができるのか――。
美形なのにちょっと残念な魔王×どこまでも真っ直ぐなショタ(中身25歳)受け、ときどき元の姿に戻され筋肉受け。
※R-18は番外編までありません。
※週1ペースでゆるく更新予定です。お気に入りやエール、しおり等していただけたら大変嬉しいです。
が──今、そのヴァリアーは、魔族の城に捕らえられていた。
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