鳴響む
人ではない「ヒト」が、人の世を渡り歩いて――
荒寺にいつの間にか住み着いていた男が、気負う様子もなく、村の危機を救うと笑い、自分ひとりでは心もとないからと、村の少年をひとり、馬を一頭、共にして旅に出ると言った。
藁をもすがる思いで、男の申し出を受け入れることにした村人たち。
準備期間の一月後、粗末な格好をしていた男は、目も覚めるような美々しい姿で少年を迎えに現れ、旅に出る。
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