クビになった解体屋のおっさん2 〜いつもの技が通じない魔獣肉を、それでも五百円の旨い飯に〜
配信の視聴者から「人間国宝」とあだ名される解体屋のおっさん・真壁巧。その包丁が、止まった。
持ち込まれたのは、空気に触れて三十分で表面の膜が硬化する魔獣肉。いつもの皮引きの手順では、旨い脂ごと駄目にしてしまう。
だが、おっさん一人が捌けても、問題は終わらない。ほかの職人にも再現できる手順がなければ、肉は流通に乗せられない。この肉の流通が止まれば、代わりの需要でいつもの肉まで値上がりしかねず、一食五百円の定食も危うくなる。
深夜の『まかべ食堂』と、人類最強の恋人・凛が切り盛りするフードトラック『二号車』。その日常を守るため、おっさんは職人仲間と新しい捌き方を探し始める。やがて包丁の設計者も加わり、手順は少しずつ磨かれていく。
硬い膜、厄介な腱、機械では扱いきれない素材。目の前の難題を、今日も誰かの「うまい」に変えていく。
※本作は前作『クビになった解体屋のおっさん』(全76話完結済)のその後を描く第2作(続編)です。前作の既存第二部(第37〜76話)とは別作品であり、前作既読を推奨します。
持ち込まれたのは、空気に触れて三十分で表面の膜が硬化する魔獣肉。いつもの皮引きの手順では、旨い脂ごと駄目にしてしまう。
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