聖女リリスは勇者から奪った聖剣を魔王の心臓に突き立てる
「別れようリリス。俺のことは忘れてくれ」
そう言った男の瞳には何の感情も浮かんでいないように見えた。縋ることも、問いただすことも、罵ることもできずに二人の関係は男の一方的な別れの言葉だけで終わった。
数年後リリスは聖女として魔王討伐の旅に出る。リリスを便利な道具のように扱うハーレム勇者と、リリスを目の敵にする女性メンバー三人。そして、リリスに侮蔑と色欲の目を向けるパラディン。リリスは内心うんざりしながらも耐えていた。全ては己の本懐を遂げる為に。
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