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7、宮廷魔術師の初日1
しおりを挟む「晴れて私も宮廷魔術師か~いや~なんか嬉しいね~新たな門出ってのはさ~」
試験の後、帰ろうとした瞬間、試験官サイドの人間に捕まり、なんだろうと不安になるも杞憂で、即合格を言い渡され、宮廷魔術師の制服も渡された。
「うーーん、結構良いセンスしてんじゃん」
宮廷への道のりの途中にある喫茶店の硝子を鏡代わりに使う、くるくると回って服を確かめる。
高価な服ながらもゴテゴテと着飾っていない、どちらかというと学校の制服に近い装いだ。
「うーーし、じゃあ今日からお仕事開始だ!!」
宮廷へと到着、着くなり合格者全員を一つの部屋へ集合させられる。
待っていると、ドアから男子用の制服に身を包んだ男が姿を表す。
「………さて、君たちも今日から晴れて宮廷魔術師の一員だ………くれぐれも粗相のないようにしてくれ、私からは以上だ」
「はい!!わかりました!!!」
男の言葉にその場にいる合格者達全員で答える。
それから各自仕事場へ移動、最初は先輩方のサポートをするという新入りとして当たり前の役目、きっちり頑張ろう。
「新入りさんのイヴちゃん………ですね?、僕はエクティス、仲のいい奴はエクスって呼んでるかな、是非、君もそう呼んでくれ!!」
「了解です、エクス先輩」
「お、いいね~新入りは大体極度に緊張しててみんなそう呼ばないんだけど……こりゃ大物かな?………さて、無駄話はこれくらいにして今日の仕事は話をしますーー、まず庭の掃除、希少な動物達の世話……etc、やる事はいくらでもあり、この紙にまとめて書いておいた、何かわからないことがあったら僕に言ってくれ………くれぐれも分からないままことを進めないでくれよ?、その行動が一番困るからね」
「了解です、エクス先輩、早速ですが質問です」
「お、いいね、やる気満々だね、何かな?」
「作業をするには人数を増やすのが効率的ですよね?」
「うーーん、まぁそうだけど、他のところの人を回して欲しいっていうの無理だよ?」
「召喚魔法で人員を呼び出してもよろしいでしょうか?」
「へ?、ま、まぁ……仕事ができる者達ならいいよ?」
「来なさい『七つの大罪』」
国の守りに配置していた悪魔達全員を呼び出す、七人もいるなら絶対終わるはずだろう。
「なんですか?エヴーー」
「ーーー私の名前はイヴ、おけー?」
「あ、は、はい、わかりましたイヴ様」
「さてと………まず、【傲慢な罪・ルシファー・レオイド】、貴方は庭の木の剪定をお願い、次に【憤怒の罪・サタン・ユニース】は調理室で下拵えの手伝い、【嫉妬の罪、レヴィアタン・マーヴィー】淑女達のメイクを手伝ってあげて、【怠惰の罪・アスタロス・フェニロス】は不死の体を生かして鍛冶屋の手伝い、【強欲の罪・マモン・オガリド】は宮廷内の像や窓拭きをお願い、【暴食の罪・ベルゼブブ・ヒュドロニー】は動物小屋の餌やりね………くれぐれも食わないように、【色欲の罪・アスモデウス・サキュスト】はレヴィの手伝いをしてあげて、では解散」
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