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新しい国と亡ぶ国
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さて、新国は【ウィンダリア】と名付けられた。
国王はウィリアム、王妃は未だに渋っているレイティアの予定
父より大まかな事は聞いていたが、ウィリアムの口からで無いことにレイティアは拗ねていた。
「まだ、怒ってるの?そろそろ機嫌治してくれない?」
「嫌です!まだ怒り足りないんです」
プンプン怒っているレイティアも可愛いと思っているが口には出さない。
「レイティア、ウィリアム様もお忙しいのだ。そろそろ素直になりなさい。でないと他の令嬢に取られるぞ」
「それは嫌!ウィリアム様は私のものです」
父に諭され、つい口を滑らせたレイティアは気まずそうにそっぽを向いている。
ウィリアムはそんなレイティアに
「私を独占する権利はレイティアにあげるよ」
嬉しそうに言っている。
「じゃあ、貰ってあげます」
「これ、レイティア不敬だぞ。いい加減にしなさい。その内、ウィリアム様に愛想をつかされるぞ」
「むぅ、すみません」
やっとお許しが出たので、新王国の誕生式典と結婚式の話が始まった頃、既に多くの家臣が国を出て、大変な事になっている。
まず、広い王宮には人がいない。
食事も今までの様にはいかない。
貴族の殆どが出ていった為、税金も徴収できず、あるだけのお金で遣り繰りしなければならないが、財務の人間も優秀な者は一人もいなかった。
今、この国にいるのは都合の言い連中だけになっている。
苦言を言う者は全て排除した結果そうなった。
騎士達も殆どいない空虚な王宮で国王とオフィーリア・マテウス達が憤慨していた。
「何故だ!わしは国王だぞ!何故わしの身の回りの世話をするものがいない。しかも、妃達までいなくなった。わしを愛していると言ったのは嘘なのか」
「どういう事なの。私のドレスが汚いし、食べる物も粗末なものばかり、なんで私は王太子の婚約者よ。未来の王妃なのよ
父や弟とも連絡が取れない。どういう事なの」
「どうしてだ、兄上がいなくなったからって、何故皆、国を捨てる。僕が王太子だぞ。次の国王は、僕なんだ。何故誰も彼も兄上に付き従うんだ」
そんな中、新しい国が誕生した噂を耳にした。
「なんだこれは、新しい国の国王はウィリアムで王妃はレイティアだと、どうなっているんだ。わしの立場はなんなんだ」
「どういう事、新しい国って、ウィリアム様が国王だなんて、何かの間違いよ」
「どういう事なんだ。兄上が国王?僕はまだ王太子なのに新しい国ってなんだ」
一週間後、新しい国の使者がやって来て
「新国ウィンダリアの国王陛下から隣国の国王陛下に式典への参加をお伺いに参りました」
やって来たのはオフィーリアの弟エドガーと父であるサントスだった。
二人はオフィーリアに真実を話した。
国王はウィリアム、王妃は未だに渋っているレイティアの予定
父より大まかな事は聞いていたが、ウィリアムの口からで無いことにレイティアは拗ねていた。
「まだ、怒ってるの?そろそろ機嫌治してくれない?」
「嫌です!まだ怒り足りないんです」
プンプン怒っているレイティアも可愛いと思っているが口には出さない。
「レイティア、ウィリアム様もお忙しいのだ。そろそろ素直になりなさい。でないと他の令嬢に取られるぞ」
「それは嫌!ウィリアム様は私のものです」
父に諭され、つい口を滑らせたレイティアは気まずそうにそっぽを向いている。
ウィリアムはそんなレイティアに
「私を独占する権利はレイティアにあげるよ」
嬉しそうに言っている。
「じゃあ、貰ってあげます」
「これ、レイティア不敬だぞ。いい加減にしなさい。その内、ウィリアム様に愛想をつかされるぞ」
「むぅ、すみません」
やっとお許しが出たので、新王国の誕生式典と結婚式の話が始まった頃、既に多くの家臣が国を出て、大変な事になっている。
まず、広い王宮には人がいない。
食事も今までの様にはいかない。
貴族の殆どが出ていった為、税金も徴収できず、あるだけのお金で遣り繰りしなければならないが、財務の人間も優秀な者は一人もいなかった。
今、この国にいるのは都合の言い連中だけになっている。
苦言を言う者は全て排除した結果そうなった。
騎士達も殆どいない空虚な王宮で国王とオフィーリア・マテウス達が憤慨していた。
「何故だ!わしは国王だぞ!何故わしの身の回りの世話をするものがいない。しかも、妃達までいなくなった。わしを愛していると言ったのは嘘なのか」
「どういう事なの。私のドレスが汚いし、食べる物も粗末なものばかり、なんで私は王太子の婚約者よ。未来の王妃なのよ
父や弟とも連絡が取れない。どういう事なの」
「どうしてだ、兄上がいなくなったからって、何故皆、国を捨てる。僕が王太子だぞ。次の国王は、僕なんだ。何故誰も彼も兄上に付き従うんだ」
そんな中、新しい国が誕生した噂を耳にした。
「なんだこれは、新しい国の国王はウィリアムで王妃はレイティアだと、どうなっているんだ。わしの立場はなんなんだ」
「どういう事、新しい国って、ウィリアム様が国王だなんて、何かの間違いよ」
「どういう事なんだ。兄上が国王?僕はまだ王太子なのに新しい国ってなんだ」
一週間後、新しい国の使者がやって来て
「新国ウィンダリアの国王陛下から隣国の国王陛下に式典への参加をお伺いに参りました」
やって来たのはオフィーリアの弟エドガーと父であるサントスだった。
二人はオフィーリアに真実を話した。
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