さよなら、六月の金魚
四年間をともに過ごした恋人を残し、真紀は東京を離れて長崎へ向かうことを決めた。
互いを嫌いになったわけではない。ほかに好きな人ができたわけでもない。ただ、同じ部屋で暮らしながら、二人は少しずつ違う未来を見つめるようになっていた。
愛されていたはずの記憶と、満たされなかった日々。最後まで言葉にできなかった思い。
一年後、六月の雨に濡れた長崎の街角で、真紀はかつて二人で見つけた小さな金魚を思い出す。
もう戻れない恋と、その先に続いていく人生を描く、大人のための静かな恋愛短編。
互いを嫌いになったわけではない。ほかに好きな人ができたわけでもない。ただ、同じ部屋で暮らしながら、二人は少しずつ違う未来を見つめるようになっていた。
愛されていたはずの記憶と、満たされなかった日々。最後まで言葉にできなかった思い。
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