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第1章 始まり
第14話 もう痕跡すらない
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時間は坂井誠が戻って来る数日前、優太がギルマスとの訓練最終日である七日目を迎えた時に戻る。
「ふぅ~お疲れさん」
「はぁ……はぁ……終わったぁ~」
「ああ、訓練としては今日で確かに終わったが抜き打ちでチェックするからな。自主練を怠るなよ」
「え?」
ギルマスと無理矢理約束させられた一週間の訓練が、さっき終わり肩で息をしながら「やっと今日で終わる」と思っていた優太にギルマスが、自主練を怠るなよと言ってきたので、優太はこのおじさんは何を言っているんだろうと、ギルマスの顔をマジマジと見詰めてしまう。
「え? ってなんだよ。剣の修行に終わりなんてある訳ないだろ」
「え? 修行ってどゆこと?……単なる剣術訓練なんじゃ」
「ふふふ、喜ぶがいい。お前は晴れて我が『ウトクト流剣術分派ゲパルツ派の門下生となったのだ。フハハハ!』
「えぇ~」
不思議そうにしていた優太にギルマスは剣の修行に終わりはないと言うが、優太からしてみれば無理矢理に剣術の訓練を一週間もさせられていただけだ。だけど、ギルマスが言うには優太は既にギルマスが当主を務める流派の門下生の一人にさせられていたので思わず不満を漏らしてしまう。
「なんだ。そこは飛び上がって喜ぶところだろ!」
「いや、そうは言っても僕はそんな流派は知らないし……それに剣術一本でやって行くつもりでもないので」
「おいおい、そう言うなよ。お前は俺の初の門下生ってことで入会金に月謝も免除してやってんだぞ」
「今、確か『初の門下生』って言いました?」
「ん? 言ったか? 気のせいだろ」
「いいえ、確かに言いました! なんですか、初の門下生ってことは誰も習ってなんかいない流派ってことでしょ。あぁ~そんな妙な流派の訓練で一週間も無駄にしちゃったのかぁ~」
ギルマスの話を聞いてみたが優太は、その流派の初の門下生となってしまったようで、優太からしてみれば誰も習わないような怪しい流派の剣術を無理矢理習わせられて一週間も無駄にしてしまったと嘆いてしまう。
「おい、嘆くなよ。それに確かに俺の門下生はお前以外にはいないが、何も人気がない訳でも流派としての技能が悪い訳でもないぞ。単に俺が入れるヤツを厳選しているだけだからな」
「……そんなのに選ばれた僕は喜んでもいいのだろうか」
「何言ってんだよぉ~そこは素直に喜べよぉ~そうじゃないと俺が凹むだろう」
「別におじさんが凹んだところで「おじさんじゃない! お兄さんだ!」……えぇ~」
「何がぇぇ~だ! 大体、まだ三十路にもなっていないのにおじさんはないだろ。おじさんは!」
「いや、でも……」
優太はギルマスに対し思わずおじさんと言ってしまいギルマスは優太に対しおじさんではなくお兄さんと呼べと憤慨するが、優太が視線をギルマスの頭に視線を向ければギルマスは頭を手で隠しながら「見るなよ」と文句を言う。
「おいおい、お前まで……いいか、よく聞け。これはな禿げている訳じゃない! 単に剃っているだけだ!」
「え……でも……」
「まだ、言うか! ほら、見ろ! その証拠に産毛も生えているし、少し伸びてきている所もあるだろうが! ったく、最近の若いもんは……」
「……」
優太は改めてギルマスの頭頂部付近を見るが、恐らく二メートルはあるであろうギルマスが立っている状態では百六十ちょっとしかない優太からは頭頂部を見ることは敵わないが、生え際の辺りはかろうじて確認出来る。なので、その辺りを注視すれば……明らかに後退していることが見て取れた。なので、剃っているのは嘘だろうなと確信するがソレを突けば話が長くなりそうだったので黙って呑み込むしかなかった。
「じゃ、もう依頼は受けてもいいんですよね?」
「ああ、構わんぞ」
「じゃ、アイツが受けた依頼を」
「あ? 本気か?」
「はい」
「お前、簡単に言うが肝心の依頼内容は分かっているのか?」
「この一週間で読み書きに困らない程度にはリタさんに習ったので」
「ほぉ、いつの間に……ま、それはいいとして……出来るのか?」
「はい」
ギルマスはもちろん坂井誠が受けた依頼の全容は知っている。知っているから優太に出来るのかと改めて問えば、優太は「はい」と元気よく返事するだけだ。
「はいって、お前……百体近い上にキングにクイーンまでいるんだぞ。悪いことは言わないから止めておけ」
「えぇ~じゃあ、この一週間習った剣術は役に立たないってこと」
「そうは言ってない」
「じゃあ、いいでしょ」
「じゃあってなんだよ。大体、俺が教えたのは対人相手の剣術だ。魔物相手とは違うだろ」
「へぇ~そういうこと言うんですね。じゃあ、人とは戦えても魔物相手には役に立たない剣術ってことなんですね」
「待て! そうは言ってないだろ!」
「え? 言ってますよね?」
だが、依頼の内容を知っているからこそどれくらい危険なのかも当然理解しているので、ギルマスは優太に止めろと言うが、優太は優太で一週間も無理矢理習わせられた剣術は何だったんだと逆に問い返せば、ギルマスもそこまで言われればいい気はしない。
「……あぁもう! 分かった分かった。俺の負けだ……行って来い。行って好きに暴れて来い!」
「ありがとうございます。じゃ!」
「おいおい、今からかよ!」
「だって、善は急げって言うじゃないですか」
「あぁまあ、困っている連中がいるのは確かだから早いのはいいんだが……今からじゃ暗くなるしな。いくらお前が強いって言っても」
「大丈夫ですよ」
「あ?」
そして優太はその依頼を片付ける為に今から現場に向かうと言う。まだ、日は落ちていないが午後三時を回っている時間なので、直ぐに日は暮れるから危険だとギルマスは忠告するが優太は大丈夫だと軽く言う。
「ギルマスは、僕が認識阻害を使っても追えますよね?」
「ああ、まあな。でもよ、お前はこの一週間に気配を断つのも成長しただろ。そうなるといくら俺でも」
「じゃあ、最初の方は気配を完璧に消さずに認識阻害と隠密だけ使うので注意して見てて下さいね。行きますよ!」
「あ……」
優太はギルマスの前で隠密、認識阻害スキルを使うとスッとその場から消えた様に見え、ギルマスと優太の様子を見ていた数人の暇人は自分の目をゴシゴシと擦り自分の目を疑ってしまった。
『まだ、僕のことが分かりますか?』
「ああ、かろうじてな」
『じゃあ、そのまま見ていて下さいね』
「一体何が始まるんだ?」
『まあ、見てて下さい』
「あ……嘘だろ……」
『分かりました? じゃあ、このまま気配を断って現場まで行ってきますね。あ、一週間ありがとうございました。じゃ!』
「お、おう」
優太が隠密と認識阻害スキルを使えば傍目には消えた様にしか見えなかったが、ギルマスの目にはほぼ半透明な感じで優太がそこにいるのは感じ取れていた。なので優太との会話は難なく出来ていたが、優太が「見てて」と言うと、その場で優太の身体が浮き始め、五メートルほどの高さに留まり、優太が気配を完全に断つと宣言すれば、もうギルマスの目では追えなくなっていた。
そして、優太は「やっぱり頭頂部には痕跡すらないじゃないか」と独り言ちるのだった。
「ふぅ~お疲れさん」
「はぁ……はぁ……終わったぁ~」
「ああ、訓練としては今日で確かに終わったが抜き打ちでチェックするからな。自主練を怠るなよ」
「え?」
ギルマスと無理矢理約束させられた一週間の訓練が、さっき終わり肩で息をしながら「やっと今日で終わる」と思っていた優太にギルマスが、自主練を怠るなよと言ってきたので、優太はこのおじさんは何を言っているんだろうと、ギルマスの顔をマジマジと見詰めてしまう。
「え? ってなんだよ。剣の修行に終わりなんてある訳ないだろ」
「え? 修行ってどゆこと?……単なる剣術訓練なんじゃ」
「ふふふ、喜ぶがいい。お前は晴れて我が『ウトクト流剣術分派ゲパルツ派の門下生となったのだ。フハハハ!』
「えぇ~」
不思議そうにしていた優太にギルマスは剣の修行に終わりはないと言うが、優太からしてみれば無理矢理に剣術の訓練を一週間もさせられていただけだ。だけど、ギルマスが言うには優太は既にギルマスが当主を務める流派の門下生の一人にさせられていたので思わず不満を漏らしてしまう。
「なんだ。そこは飛び上がって喜ぶところだろ!」
「いや、そうは言っても僕はそんな流派は知らないし……それに剣術一本でやって行くつもりでもないので」
「おいおい、そう言うなよ。お前は俺の初の門下生ってことで入会金に月謝も免除してやってんだぞ」
「今、確か『初の門下生』って言いました?」
「ん? 言ったか? 気のせいだろ」
「いいえ、確かに言いました! なんですか、初の門下生ってことは誰も習ってなんかいない流派ってことでしょ。あぁ~そんな妙な流派の訓練で一週間も無駄にしちゃったのかぁ~」
ギルマスの話を聞いてみたが優太は、その流派の初の門下生となってしまったようで、優太からしてみれば誰も習わないような怪しい流派の剣術を無理矢理習わせられて一週間も無駄にしてしまったと嘆いてしまう。
「おい、嘆くなよ。それに確かに俺の門下生はお前以外にはいないが、何も人気がない訳でも流派としての技能が悪い訳でもないぞ。単に俺が入れるヤツを厳選しているだけだからな」
「……そんなのに選ばれた僕は喜んでもいいのだろうか」
「何言ってんだよぉ~そこは素直に喜べよぉ~そうじゃないと俺が凹むだろう」
「別におじさんが凹んだところで「おじさんじゃない! お兄さんだ!」……えぇ~」
「何がぇぇ~だ! 大体、まだ三十路にもなっていないのにおじさんはないだろ。おじさんは!」
「いや、でも……」
優太はギルマスに対し思わずおじさんと言ってしまいギルマスは優太に対しおじさんではなくお兄さんと呼べと憤慨するが、優太が視線をギルマスの頭に視線を向ければギルマスは頭を手で隠しながら「見るなよ」と文句を言う。
「おいおい、お前まで……いいか、よく聞け。これはな禿げている訳じゃない! 単に剃っているだけだ!」
「え……でも……」
「まだ、言うか! ほら、見ろ! その証拠に産毛も生えているし、少し伸びてきている所もあるだろうが! ったく、最近の若いもんは……」
「……」
優太は改めてギルマスの頭頂部付近を見るが、恐らく二メートルはあるであろうギルマスが立っている状態では百六十ちょっとしかない優太からは頭頂部を見ることは敵わないが、生え際の辺りはかろうじて確認出来る。なので、その辺りを注視すれば……明らかに後退していることが見て取れた。なので、剃っているのは嘘だろうなと確信するがソレを突けば話が長くなりそうだったので黙って呑み込むしかなかった。
「じゃ、もう依頼は受けてもいいんですよね?」
「ああ、構わんぞ」
「じゃ、アイツが受けた依頼を」
「あ? 本気か?」
「はい」
「お前、簡単に言うが肝心の依頼内容は分かっているのか?」
「この一週間で読み書きに困らない程度にはリタさんに習ったので」
「ほぉ、いつの間に……ま、それはいいとして……出来るのか?」
「はい」
ギルマスはもちろん坂井誠が受けた依頼の全容は知っている。知っているから優太に出来るのかと改めて問えば、優太は「はい」と元気よく返事するだけだ。
「はいって、お前……百体近い上にキングにクイーンまでいるんだぞ。悪いことは言わないから止めておけ」
「えぇ~じゃあ、この一週間習った剣術は役に立たないってこと」
「そうは言ってない」
「じゃあ、いいでしょ」
「じゃあってなんだよ。大体、俺が教えたのは対人相手の剣術だ。魔物相手とは違うだろ」
「へぇ~そういうこと言うんですね。じゃあ、人とは戦えても魔物相手には役に立たない剣術ってことなんですね」
「待て! そうは言ってないだろ!」
「え? 言ってますよね?」
だが、依頼の内容を知っているからこそどれくらい危険なのかも当然理解しているので、ギルマスは優太に止めろと言うが、優太は優太で一週間も無理矢理習わせられた剣術は何だったんだと逆に問い返せば、ギルマスもそこまで言われればいい気はしない。
「……あぁもう! 分かった分かった。俺の負けだ……行って来い。行って好きに暴れて来い!」
「ありがとうございます。じゃ!」
「おいおい、今からかよ!」
「だって、善は急げって言うじゃないですか」
「あぁまあ、困っている連中がいるのは確かだから早いのはいいんだが……今からじゃ暗くなるしな。いくらお前が強いって言っても」
「大丈夫ですよ」
「あ?」
そして優太はその依頼を片付ける為に今から現場に向かうと言う。まだ、日は落ちていないが午後三時を回っている時間なので、直ぐに日は暮れるから危険だとギルマスは忠告するが優太は大丈夫だと軽く言う。
「ギルマスは、僕が認識阻害を使っても追えますよね?」
「ああ、まあな。でもよ、お前はこの一週間に気配を断つのも成長しただろ。そうなるといくら俺でも」
「じゃあ、最初の方は気配を完璧に消さずに認識阻害と隠密だけ使うので注意して見てて下さいね。行きますよ!」
「あ……」
優太はギルマスの前で隠密、認識阻害スキルを使うとスッとその場から消えた様に見え、ギルマスと優太の様子を見ていた数人の暇人は自分の目をゴシゴシと擦り自分の目を疑ってしまった。
『まだ、僕のことが分かりますか?』
「ああ、かろうじてな」
『じゃあ、そのまま見ていて下さいね』
「一体何が始まるんだ?」
『まあ、見てて下さい』
「あ……嘘だろ……」
『分かりました? じゃあ、このまま気配を断って現場まで行ってきますね。あ、一週間ありがとうございました。じゃ!』
「お、おう」
優太が隠密と認識阻害スキルを使えば傍目には消えた様にしか見えなかったが、ギルマスの目にはほぼ半透明な感じで優太がそこにいるのは感じ取れていた。なので優太との会話は難なく出来ていたが、優太が「見てて」と言うと、その場で優太の身体が浮き始め、五メートルほどの高さに留まり、優太が気配を完全に断つと宣言すれば、もうギルマスの目では追えなくなっていた。
そして、優太は「やっぱり頭頂部には痕跡すらないじゃないか」と独り言ちるのだった。
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