心の中に白くて四角い部屋がありまして。

その日、私は自分の白い心の部屋に鍵をかけた。



その日、私は自分の白い心の部屋に鍵をかけた。
 もう二度と、誰にも侵入させないように。
 大きな音を立てて、鍵をかけた。
何色にも染めないように、二度と誰にも見せないように。

一メートルと七十センチと少し。
これ以上近づくと、他人に自分の心が読まれてしまう香澄。
 病気と偽りフリースクールに通うも、高校受験でどこに行けばいいか悩んでいた。
そんなある日、いつもフリースクールをさぼるときに観に行っていたプラネタリウムで、高校生の真中に出会う。彼に心が読まれてしまう秘密を知られてしまうが、そんな香澄を描きたいと近づいてきた。

 一メートル七十センチと少し。
その身長の真中は、運命だねと香澄の心に入ってきた。
けれど絵が完成する前に真中は香澄の目の前で交通事故で亡くなってしまう。

香澄を描いた絵は、どこにあるのかもわからないまま。
兄の死は香澄のせいだと、真中の妹に責められ、
真中の親友を探すうちに、大切なものが見えていく。

青春の中で渦巻く、甘酸っぱく切なく、叫びたいほどの衝動と心の痛み。

もう二度と誰にも自分の心は見せない。
真っ白で綺麗だと真中に褒められた白い心に、香澄は鍵をかけた。
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