さんかく様のイケニエ係!
僕は、さんかく様のイケニエ係。美味しい魚や鶏を育てて、田んぼの守り神であるさんかく様にお供えするのがお仕事だ。お使い子狐のコン吉と一緒に、今日も美味しいイケニエを用意するぞ!……ところがある日、さんかく様のお社に、大勢の軍人がやって来て……? 水資源を無駄遣いする田んぼは罪? この国には、もう田んぼが一つもないってどういうこと!?
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何かにつけて古い因習だとか、パソコン非科学的だとか、下手をすると古くからの決まり事なんて守る意味が無いとか言い出す始末、
信仰は個人の内にあるものですが、だからと言って他者の信仰を蔑ろにしても良い道理はないし、他者を傷付け、物を壊し、財を奪ってなんの報いも受けない筈もない。
たとえ現世ではバチも当たらず、栄耀栄華を謳歌しようとも、あの世での審判には財も権力も関係ない。
まあ、神との契約を破った報いはすぐに思いしったのだろうけれどね。
この国の今後としては、水が涸れ、濁り、精密機器産業は衰退していきます。
それ以前に、食料を安価に輸出していた隣国もまた、さんかく様の恩恵地帯の下流域に位置していたので、他国に輸出するほどの余裕はなくなり、自国優先政策、この国への食料輸出はなくなります。自給率ゼロだったこの国は……。まぁ、恩を忘れ、さんかく様のニエすら横取りしていた民の自業自得、とがいこつ王なら言うでしょう。
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