最凶悪役オネエは最弱虫ケラ令嬢を生かしたい
アタシの妹は、まるで戯れに手足を千切られた羽虫のように、地面に落ちていた。
公爵家に嫁いで幸せになるはずだった最愛の妹は、国に利用され、傷つけられ、殺された。
全ての王族と高位貴族に復讐を誓ったディートハルトは、王都を壊滅させ、国を乗っ取って王族達をあぶり出し、殲滅した。
そして最後の王族である自分自身を殺したとき――世界は巻き戻る。
妹が生きていた時間軸へと。
狂喜したディートハルトだったが、あの『一周目』は前世の自分が読んでいた小説『アリスフォード戦記』の一部で、自分は主人公のアリスフォードと敵対するラスボスだったことを思い出す。
妹の人生は、死は、物語を始めるための歯車だったっていうの?
そんなの絶対に認めない。物語なんて始めさせてたまるもんですか。絶対に妹を幸せにする。
懸命に未来を変えようとあがくディートハルトだったけれど――
一方で、妹・ネリームーアの中の人は、『アリスフォード戦記』オタクの前世持ち、最推しディートハルトが闇落ちした理由は、最愛の『姉』シータだと盛大に勘違いしていて?
義妹を守り生かしたいディートハルトと、自分のことよりとにかく推しの幸せを優先したい虫好きネムの両片想いすれ違いラブストーリー。
本作は、前作『レベル596の鍛冶見習い』と同じ世界観で、登場人物も一部かぶります。けれど本作だけでもお楽しみ頂けます。読んでいただけたら嬉しいです!
2025/03/10 改題&ディートハルト編かなり書き直しました。ご迷惑をおかけします。
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