【短編】“応援する妹”なんて、もう無理だった。 ~「お兄ちゃんを誰にも取られたくない」――でも、その一言が言えなかった~

高校二年生の少女――白瀬 澪凪(しらせ れいな)は、兄の白瀬 奏真(そうま)に長年片想いをしていた。

けれど奏真の隣には、幼馴染の雨宮 柚葉(ゆずは)がいる。
美人で優しく、誰よりも奏真を理解している柚葉を見て、澪凪は「お兄ちゃんは柚葉さんが好きなんだ」と思い込んでいた。

兄妹で結ばれることなんてない。
だから澪凪は、自分の恋を隠しながら二人を応援する。

「お兄ちゃん、柚葉さんのことちゃんと見てあげなよ」

笑顔で背中を押すたび、心が壊れそうになる。

しかし、奏真もまた、誰にも言えない想いを抱えていた。

互いに想い合いながら、絶対に届かないと思っていた兄妹の恋。
それでも最後に二人が選ぶ答えとは――


【登場人物】
白瀬 澪凪(しらせ れいな)
主人公、奏真の妹、高校三年生

黒髪ロング。
感情が顔に出やすいが、兄の前では必死に隠そうとする。

幼い頃から兄が大好き。
兄に褒められたくて料理も勉強も頑張ってきた。

だが中学生の頃に、“兄妹では結婚できない”現実を理解してしまう。
その瞬間から、自分の恋を諦め始める。

しかし諦めきれず、兄と柚葉を応援することで自分を納得させようとしている。


白瀬 奏真(しらせ そうま)
澪凪の兄、大学二年生

穏やかで面倒見が良い。
妹を甘やかしてしまうタイプ。


雨宮 柚葉(あまみや ゆずは)
幼馴染、大学二年生

明るく大人っぽい美少女。
奏真が好き。
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