君で隙間を埋めさせて    ─爛れた私と一途な彼─ 

後輩に泣き付かれ、一回り年下の大学生が集まる合コンに連れ出された彩子。

そこで彼女は皆に当たり障りのなく、ひどく感じのいい美形の青年、早瀬樹と出会う。

彼に異質なものを感じた彩子は、一本の電話をきっかけに思わず声を掛ける。

「ねえ、ここを抜け出さない?」


『僕は空っぽなんです。穴だらけで、どうしたって心の隙間が埋まらない』

この子に欠けているものがあるように、私にも埋められない隙間がある。

彩子と樹。お互いに通ずるものを感じた二人は唇を重ねた。

色んなこと私が教えてあげる。教えを請う従順な彼は、私の言いつけどおりに動いてくれる。
それも私の想像以上に……。

お願い。私の隙間を埋めて

──欠けたもの同士が触れ合う時、その隙間は埋まるのか。
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