この男は、俺を買ったはずなのに愛してくる
二十六歳、無職、借金三百万。
冷蔵庫にもやし一袋、財布に千二百円。
そんな夜に現れたのが、封筒一通と「来なくていい」の一文だった。
条件は、おかしいほど緩かった。
三ヶ月、隣にいるだけ。触れない。閉じ込めない。逃げてもいい。
ただし——最初から逃がすつもりがなかった。
「俺が貧乏じゃなかったら、選ばなかったんですよね」
その一言で、はじめて御堂新という男が崩れた。
登場人物
相沢 凌(あいざわ りょう・26歳)
元アパレル店員。会社倒産に巻き込まれ失業し、親の借金を連帯保証人として被った。人を信用しないが危機感は薄い。逃げ癖がある。中性的な顔立ちで目立つが本人は無頓着。感情を笑いで誤魔化す癖がある。
御堂 新(みどう あらた・34歳)
IT系コングロマリット代表取締役。合理的・冷徹として知られるが、凌に対してだけ執着の歯止めが利かない。位置情報の把握、SNSの遡り確認など、本人は「確認しているだけ」と思っている。それが普通ではないことを、凌に言われるまで気づいていなかった。
結城 翔(ゆうき しょう・28歳)
凌の唯一の友人。元同僚。凌の状況を心配しているが本人が話さないため詳細を把握していない。御堂に対しては一貫して懐疑的。
冷蔵庫にもやし一袋、財布に千二百円。
そんな夜に現れたのが、封筒一通と「来なくていい」の一文だった。
条件は、おかしいほど緩かった。
三ヶ月、隣にいるだけ。触れない。閉じ込めない。逃げてもいい。
ただし——最初から逃がすつもりがなかった。
「俺が貧乏じゃなかったら、選ばなかったんですよね」
その一言で、はじめて御堂新という男が崩れた。
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