田舎の秘密の地下にて、彼は狂い彼女らを狂わせる。

自覚への道と、楽しませる道、楽しむ道

ひなSide～

「…………あは…」




今日も、また安里君に縛られていた。

悪いことをした覚えがないのに……なんであんな事をしてくるんだろう。

まぁ、別に良いや………。

「……明日も縛られるのかな…」




酷いことをされた………。



けどなんか…………



「痛くなかった…のかな………」

安里くんが言っていた、自覚していない………って言葉。

「…自覚…………」





ひなは、それから次の日の朝を迎えるまで……家で一人、ここに来てから今日までの出来事を頭に浮べるのだった。











「………ん…っ///…」






















未央Side～





「あーぁ洗脳されちゃった…」




愛する安里に洗脳されて、嬉しくて犬の格好のまま帰ってきちゃったし………



「ふふっ」

プレゼントだもんね、出来るだけずっとつけてたいし。

「一ヶ月かぁ……」


一ヶ月…私の洗脳は解かされる。
安里は私の反応が見たいんだ………恥ずかしがってるのも、反抗的なのもどっちも好きって…///

「安里は変態ね…」


「まぁ、そこも好きで好きで好きすぎるんだけどっ」








洗脳が解けたあと、どんな反応を私がしても安里が喜んでくれるなら捨てられても………………


「…………っ…」









「あさとっ…」



























安里Side～



二人を帰らせた後、部屋に漂う匂いを消す為に消臭剤を振りまき地下室を閉じた。


「想像以上だな」


今日手に入れたペット…未央は、最初に見たときの敵意溢れる表情から自分の物に出来たらひなを苦しめる手助けに良く使えると思った。

嫉妬の的と言ったが俺も、できる事なら好みの相手との触れ合いで、あの糞を欲を手に出来ない苦しみを感じさせたい。


だから、俺は未央をターゲットにしたんだ。
ああいうプライドの高そうな、だが扱いやすそうな女……睨みを効かせた表情を変えさせる。

キスをした時の照れた顔。

薬を使ったときの蕩けた顔。

洗脳をした後の愛おしそうにした顔。




普通に暮らす学生生活の中では見ることができないだろう表情を。

それを見たくなったから選んだ。








そして、実際に見せた未央の表情は…どの時も見惚れる顔だった。





「……明日はなにしてやろうか」

今の、俺に惚れている未央が見せる表情はほぼ同じ顔だろうが………一ヶ月の、未央の反応を見る事を楽しみにすれば全然飽きない。

いや、今の未央のままでも飽きることは無いだろう。
それほど未央は可愛いからな。














「……俺の性格が歪まなければ、未央とも普通の学生生活を遅れたんだろうか」

普通の学生生活………いや、無理だな。

さっきの通り、普通に暮らす学生生活では未央とは唯のクラスメイトで終わるだろう。











「どんな反応でもいい、俺を楽しませてくれよ？」