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ギターの調整をしてくれました!①
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「しかしさ。ギターを買ったのは良いとして、莉子ってアニソンとゲーム音楽以外も聴くんだっけ?」
私が完徹の集大成たるギターの演奏を披露したあと、彩葉がそんなことを聞いてきた。
友人は私に対して、一体どんなイメージを抱いているのだろうか?
ここは友人の誤解を解いておかなければならないかな。
「失礼な。私だって流行歌ぐらいは聴くよ」
「今時流行歌なんて言わないだろ。昭和かよ」
「昭和歌謡?」
「昭和“かよ”!流行歌に引っ張られてんじゃん!」
おお、我が友人は流石に良いツッコミをなさる。
この話、もうちょっと広げてみようかな?
「だったら何て言ったら面白くなるのかお手本見せてよ」
「面白くなる…?それもう、趣旨変わってるじゃん」
ちょっと面白そうだから、大喜利を振ってみた。
彩葉は乗ってこないかなと思ったんだけど、意外と真面目に考えてるみたい?
これは全世界を笑いの渦に巻き込みかねない、万国共通の面白が飛び出すかもしれないよ!
「J-パップ?」
「プスー」
「口からおならを出して私を蔑むのは止めろ!莉子がやらせたんでしょうが!」
キーンコーンカーンコーン
こうして彩葉が、やや駄々滑りして、チャイムが昼休みの終わりを告げた。
友人が明らかにホッとしているのが、ちょっと…だいぶ面白いので、眼鏡を掛けたこけしの件は富士山麓の天然水に流してあげよう。
放課後。
私はショートホームルームが終わると、真っ直ぐに軽音楽部の部室へと向かった。
背中にはギター、右手に夢、左手に希望を持って歩く私は、まるでこけし界のスーパースターってところかな。
誰がこけしじゃい!
「来たね、眼鏡ちゃん」
「こんにちは。昨日はありがとうございました」
そう言って深々と…心の中では土下座をしているくらいに深々と頭を下げた私。
かなり早く部室に来たし誰もいないだろうなと思ったら、既にいましたよ御園先輩が。
今日も椅子に座ってギターを弾きながらこっちに視線を送ってる。
手元を見なくても弾けちゃうなんて凄いよね。私は左手ガン見してないと絶対無理。
しかし何度見ても格好良くて惚れ惚れするなぁ。御園先輩のお顔が好き過ぎる。
纏ってる雰囲気とかも格好良いんだけど、顔は特段好みで憧れちゃうよ。
「早速ギターの調整をしようか」
そう言ってギター置き…あれも何か呼び方があるんだよね?にギターを置いた御園先輩がこっちこっちと手招きをしたので、机の前まで移動した。
軽音楽部の部室は音楽の授業で使われることもあるのか、教卓が置かれてるんだよね。
どうやらそこで石ナンデスの調整をやってくれるみたい?
「ギター出して、ここに置いてくれる?」
「はい、よろこんで!」
私、ちょっと変なテンションになってるのは自覚してるけれど、御園先輩は気にする様子がないからそのまま通すよ。
まだ部室には誰も来てなくて二人きりなのがもうね。危険な香りがするよね。
女の子同士でも私がぶりっ子女子みたいに「せんぱーい」って語尾にハートマーク付けながら抱き着いたりしたら、きっとセクハラ認定でお縄につくことになるだろう…。
そういう意味で、大変危険ですよ…。
私が完徹の集大成たるギターの演奏を披露したあと、彩葉がそんなことを聞いてきた。
友人は私に対して、一体どんなイメージを抱いているのだろうか?
ここは友人の誤解を解いておかなければならないかな。
「失礼な。私だって流行歌ぐらいは聴くよ」
「今時流行歌なんて言わないだろ。昭和かよ」
「昭和歌謡?」
「昭和“かよ”!流行歌に引っ張られてんじゃん!」
おお、我が友人は流石に良いツッコミをなさる。
この話、もうちょっと広げてみようかな?
「だったら何て言ったら面白くなるのかお手本見せてよ」
「面白くなる…?それもう、趣旨変わってるじゃん」
ちょっと面白そうだから、大喜利を振ってみた。
彩葉は乗ってこないかなと思ったんだけど、意外と真面目に考えてるみたい?
これは全世界を笑いの渦に巻き込みかねない、万国共通の面白が飛び出すかもしれないよ!
「J-パップ?」
「プスー」
「口からおならを出して私を蔑むのは止めろ!莉子がやらせたんでしょうが!」
キーンコーンカーンコーン
こうして彩葉が、やや駄々滑りして、チャイムが昼休みの終わりを告げた。
友人が明らかにホッとしているのが、ちょっと…だいぶ面白いので、眼鏡を掛けたこけしの件は富士山麓の天然水に流してあげよう。
放課後。
私はショートホームルームが終わると、真っ直ぐに軽音楽部の部室へと向かった。
背中にはギター、右手に夢、左手に希望を持って歩く私は、まるでこけし界のスーパースターってところかな。
誰がこけしじゃい!
「来たね、眼鏡ちゃん」
「こんにちは。昨日はありがとうございました」
そう言って深々と…心の中では土下座をしているくらいに深々と頭を下げた私。
かなり早く部室に来たし誰もいないだろうなと思ったら、既にいましたよ御園先輩が。
今日も椅子に座ってギターを弾きながらこっちに視線を送ってる。
手元を見なくても弾けちゃうなんて凄いよね。私は左手ガン見してないと絶対無理。
しかし何度見ても格好良くて惚れ惚れするなぁ。御園先輩のお顔が好き過ぎる。
纏ってる雰囲気とかも格好良いんだけど、顔は特段好みで憧れちゃうよ。
「早速ギターの調整をしようか」
そう言ってギター置き…あれも何か呼び方があるんだよね?にギターを置いた御園先輩がこっちこっちと手招きをしたので、机の前まで移動した。
軽音楽部の部室は音楽の授業で使われることもあるのか、教卓が置かれてるんだよね。
どうやらそこで石ナンデスの調整をやってくれるみたい?
「ギター出して、ここに置いてくれる?」
「はい、よろこんで!」
私、ちょっと変なテンションになってるのは自覚してるけれど、御園先輩は気にする様子がないからそのまま通すよ。
まだ部室には誰も来てなくて二人きりなのがもうね。危険な香りがするよね。
女の子同士でも私がぶりっ子女子みたいに「せんぱーい」って語尾にハートマーク付けながら抱き着いたりしたら、きっとセクハラ認定でお縄につくことになるだろう…。
そういう意味で、大変危険ですよ…。
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