今さら後悔しても知りません 婚約者は浮気相手に夢中なようなので消えてさしあげます

旧題:長年の婚約者は政略結婚の私より、恋愛結婚をしたい相手がいるようなので、消えてあげようと思います。

【奨励賞頂きましたっ( ゚Д゚) ありがとうございます(人''▽`)】 コッペリア・マドルーク公爵令嬢は、王太子アレンの婚約者として良好な関係を維持してきたと思っていた。

 だが、ある時アレンとマリアの会話を聞いてしまう。

「あんな堅苦しい女性は苦手だ。もし許されるのであれば、君を王太子妃にしたかった」

 マリア・ダグラス男爵令嬢は下級貴族であり、王太子と婚約などできるはずもない。

(そう。そんなに彼女が良かったの)

 長年に渡る王太子妃教育を耐えてきた彼女がそう決意を固めるのも早かった。

 何故なら、彼らは将来自分達の子を王に据え、更にはコッペリアに公務を押し付け、自分達だけ遊び惚けていようとしているようだったから。

(私は都合のいい道具なの?)

 絶望したコッペリアは毒薬を入手しようと、お忍びでとある店を探す。

 侍女達が話していたのはここだろうか?

 店に入ると老婆が迎えてくれ、コッペリアに何が入用か、と尋ねてきた。

 コッペリアが正直に全て話すと、

「今のあんたにぴったりの物がある」

 渡されたのは、小瓶に入った液状の薬。

「体を休める薬だよ。ん? 毒じゃないのかって? まあ、似たようなものだね。これを飲んだらあんたは眠る。ただし」

 そこで老婆は言葉を切った。

「目覚めるには条件がある。それを満たすのは並大抵のことじゃ出来ないよ。下手をすれば永遠に眠ることになる。それでもいいのかい?」

 コッペリアは深く頷いた。

 薬を飲んだコッペリアは眠りについた。

 そして――。

 アレン王子と向かい合うコッペリア(?)がいた。

「は? 書類の整理を手伝え? お断り致しますわ」


※お読み頂きありがとうございます(人''▽`) hotランキング、全ての小説、恋愛小説ランキングにて1位をいただきました( ゚Д゚)
 (2023.2.3)
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